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さらばマルコム・ケリー

 第一次ロスターカットで、WRマルコム・ケリーがリリースされました。昨シーズン、ハムを痛めてIR入りし、今年もキャンプで足を痛めてプレシーズンを全休。もうかばいようがないですね。残念だけど。

 スキンズウオッチャーのリッチ・タンドラー氏が、ブログで Malcolm Kelly had ability but not availability と書いてましたけど、ホントその通り。絶妙な表現です。

 ケガさえなければ、一流選手になれる素材だったんですけどね。キャッチングだけなら、既に超一流だと思ってました。ケリーを拾ってくれるチームはありますかねえ。

 去年カットされたデヴィン・トーマスに続き、2008年ドラフト2巡がまた1人消えました。ケリーはケガが不安視されて2巡までスリップし、スキンズがギャンブルで指名したわけですが、結局、このギャンブルは失敗に終わりました。ビニー・セラートが主導した2008年ドラフトの悲惨さを改めて実感します。

 ケリーのほかには、DB Dante Barnes、QB Ben Chappell、OT Xavier Fulton、DB Tyrone Grant、LB Eric McBride、G Corey O'Daniel、K Clint Stitser、 TE Joe Torchia がカットされました。

 ほとんど名前も知らなかった選手ばかりなので特に驚きはないです。QBがベックとグロスマンの2人体制になった時、ChappellがPSに入るかもしれないと思いましたが、PSのレベルでもなかったようです。

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プレシーズン第3戦

レッドスキンズ 31―34 レイブンズ

 今日は疲れ気味なので簡単に。

 注目のQB争いですが、スターターはグロスマンで、2ドライブずつベックと交互に出場しました。で、注目の結果は、引き分けかややグロスマン優勢って感じでしょうか。

 グロスマン 8/15、112ヤード、1TD、0INT
 ベック 6/10、108ヤード、1TD、1INT

 グロスマンは、前半最後の2ミニッツドライブをTDに結びつけたのは見事でした。グロスマン、あんなにコントロール良かったっけ? ミドルレンジのパスが気持ちいいくらいビシビシ決まりました。ただ、それ以外のドライブはほとんどいいとこなかったです。

 ベックは、いきなり33ヤードのロングパスを決め、鮮烈なスタートでしたが、それからが低調。ショートパスばっかりだった前回とは一転し、やたらとディープに放りこんでました。これはOCのコールなんですかね。食らったINTもロングパス。相手CBがレシーバーにぴったりくっついているのに、無理に投げ込んでしまいました。やっぱり、ベックの長いパスはイマイチっすね~。

 ただ、セカンドチームを率いた後半、ショートパス中心の攻めになり、パスがすいすい通るようになり、TDドライブを完成。グロスマンとの差を一気に縮めて、お役ご免となりました。

 結局、どっちがスターターになるんですかね。計算できるのはグロスマン、見えないポテンシャルを感じるのはベック。難しいですね。

 守備陣は、フロントセブンが全体的にいい感じで相手QBにプレッシャーをかけていたように思います。ただ、守備の切れ目にパスをポンポン通されていた印象を受けました。CBホールのマークが甘かったのもありますが、システム的な問題のような気もしたのですが、どうでしょうか。

 それにしても、BALのWRリー・エバンス、いいっすね~。ドラフト4巡で獲得って、超いい買い物。さすがオジー。

 若手では、株が急上昇中のWRオースティン、こいつは使えます。セカンドチームでの出場でしたが、次元が違う動きをしていました。

 あと、ドラフト7巡のCBブランディン・トンプソンが今日もいい動きをしていたように見えました。後半、相手攻撃陣はファーストチーム、ウチの守備陣がセカンドチームという時間帯があったのですが、トンプソンがエバンスへのディープパスにしっかりついていっていました。DCハスレットも評価しているそうなので、開幕ロスターが視野に入ってきた感じです。

 ドラフト2巡のDEジャービス・ジェンキンスがヒザを負傷。雰囲気的にやばそうな感じ。重症でないことを祈るのみです。


『開幕直前!NFL順位予想大会 2011』 スキンズ戦力分析

 DETファンブログのチュルさんが、27日に開く『開幕直前!NFL順位予想大会 2011』に向け、各チームの戦力分析を募集されているので、スキンズの分析を大雑把にやってみたいと思います。人によって見方は違うかと思いますが、そこらへんはご容赦を。

オフェンス

 フランチャイズQBと期待されていたマクナブは1年でカット。ドラフト、FAでもQBは補強せず、先発QBは“セクシー・レクシー”グロスマンと“ジャーニーマン”ジョン・ベックという、超マイナーな争いに。が、2人ともプレシーズンでは好調。シャナハン親子が期待するベックはプレ2戦目で、14/17、140ヤードと活躍し、開幕先発へ猛アピール。ベック、もしかしたらイケるかも。

 RBは、エースとして君臨していたクリントン・ポーティスをカット。ARIからトレードでティム・ハイタワー、ドラフトでは4巡でロイ・ヘルー(ネブラスカ大)を獲得。2人ともシャナハンのゾーンブロッキングのスキームと相性がいい感じで、プレシーズンでは絶好調。これに去年ブレークしたライアン・トゥレインが加わるので、ウィークポイントだったRBが、ストロングポイントになりそうな予感。

 OLは、長年最大の弱点であり続けているが、FAでスタータークラスの獲得はRGクリス・チェスターのみ。ドラフトでもほとんど補強せず。ただ、去年のドラフト1巡4位で加入したLTトレント・ウィリアムスの成長、RTジャマール・ブラウンのコンディションの回復、顔触れがほとんど変わらないことによる連携の向上など、地味だけど総合的な上積みは確実。プレシーズンではOLのランブロックが良く、RB陣のビッグランをお膳立て。ただ、パスプロは依然不安材料。

 WRは依然、リーグ最弱レベルかも。ただ、FAだったエース、サンタナ・モスが残留したことに加え、DENからトレードでジャバー・ギャフニーが加入したことで、安定感が格段に向上。これに加え、去年ブレークしたアンソニー・アームストロングとルーキーの成長が加われば、去年よりははるかにいいユニットになりそう。

ディフェンス

 昨シーズン、3-4を導入し、喪失ヤード31位と守備陣が崩壊。このため、今オフはドラフト、FAで超貧弱だったフロントセブンの補強に資源を傾注。ドラフト1巡でOLBライアン・ケリガン(パデュー大)、2巡でDEジャービス・ジェンキンス(クリムゾン大)を指名。FAでは、NTバリー・コーフィールド(前NYG)、DEスティーブン・ボーウェン(前DAL)を獲得。3-4向きのパーソネルが揃ってきたので、去年よりはるかにシステムが機能しそう。プレシーズンでもその兆候はある。

 弱点になりそうなのがDB陣。プロボウルCBホールは「ゆるく守ってINTを狙う」が身上。ビッグプレーは多いけど、マークがゆるすぎ。FAでBALから新加入のCBジョシュ・ウィルソンも未知数。Sラロン・ランドリーは去年から続くアキレス腱の故障で、開幕に間に合うかどうかギリギリな感じ。ただ、ラムズからFSアトーグェが加入するなど、DB陣のメンツ自体はなかなかなので、フロントセブンが相手QBにプレッシャーをかけられれば、DB陣はいい仕事するような気も。

総括

 スキンズ浮沈のカギを握るのは、やっぱりベック。彼がブレークできるかどうかで、勝ち星の数が随分変わってきそう。

 プレーオフ争いする実力はまだ足りない気はする。でも、プレシーズン1、2戦で、獲得ヤード数、喪失ヤード数で、なんとスキンズが両方リーグトップだとか(!)。これはもしかして、もしかして。。。

 『開幕直前!NFL順位予想大会 2011』にご参加予定の皆さん(ネット参加も含め)、スキンズはギャンブルするには意外と面白いチームだと思うので、ぜひいかがでせう。
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株が上がった選手、下がった選手

 コルツ戦で株が上がった選手、下がった選手を個人的にピックアップしてみたいと思います。すみません、全部、オフェンスの選手です。

株が上がった選手

QB ジョン・ベック

 これは言うまでもないでしょう。@BALとのプレ3戦目でもそれなりのゲームメイクができれば、開幕先発は確定でしょう。あとは、もすこし長いパスを通すのを見てみたい。

RB ティム・ハイタワー

 58ヤードランは完璧でした。プレ1、2戦と安定した走りを見せており、ハイタワーとゾーンブロッキングの相性の良さを感じます。トレード加入が決まった時、シャナハンが「ハイタワーのすべてが好きだ」と語っていたのが理解できます。ARI時代、カート・ワーナーの下でパスプロを徹底的に鍛えられたらしく、パスプロのうまさやレシーブ力の高さも魅力。本当にいい選手を獲ったと思います。

RB ロイ・ヘルー

 てつさんがコメントされていたように、サイドラインギリギリで踏みとどまり、ビッグゲインしたプレーは驚きました。なんちゅう運動神経なんだと。絶対に使える選手だと思いました。

WR テレンス・オースティン

 個人的にはまったく期待しておらず、WR陣の熾烈なロスター争いに残れないと思っていた選手です。プレ初戦も良かったですが、2戦目はさらにいいパフォーマンスでした。3回パスターゲットとなり、3回ともキャッチ。ファーストチームで起用されていましたし、首脳陣の評価が急上昇していることが分かります。

 リターナーとしても29ヤードのパントリターンがありました。ブランドン・バンクスのような爆発的なリターンはできませんが、レシーバーとしての能力はオースティンがはるかに上。バンクスのヒザの具合が芳しくないようなので、オースティンの開幕ロスターはほぼ間違いないと思います。


株が下がった選手

LT トレント・ウィリアムス

 u-daiさんの指摘のように、ランブロックは悪くないと思うんですが、パスプロが。。。NFC東は怪物パスラッシャーがわんさかいるので、少々不安。チームの弱点にならなければいいですが。

WR レオナード・ハンカーソン

 3キャッチ、46ヤードと、トータルではいい成績でしたが、やっぱりドロップ癖は重症。2試合連続で、悲惨なドロップを見せられると、「コイツ、使えんの?」という疑問が浮上しちゃいます。開幕ロスター入りは間違いないでしょうが、しばらくはアクティブ登録されないかもしれません。

QB ケレン・クレメンス

 出場時間がえらく短かったです。シャナハン親子の評価が下がっている気がしてなりません。先週、マット・グティエレスをロスターに加えたのも、クレメンスへの不満の表れではないかと。QB2人体制で、クレメンスはカット、というシナリオもあり得る気がしてきました。いきなり、Jets狂さんの決めゼリフ「あ・・・」を使うことになるんでしょうか。

プレシーズン2戦目

レッドスキンズ 16-3 コルツ

 QBベックはスターターデビュー戦となったこの試合、十分合格点をあげられる内容でした。何より落ち着いていました。ベックにとってはプレッシャーのかかる試合だったと思いますが、それを乗り越え、自信を持ってプレーできたことは、チームにとっても本人にとっても極めて大きな収穫です。

 14/17、140ヤード、0TD、0INT。大半がショートパスでしたが、コントロールに安定感があり、パスミスはなかったように思います。3rdダウンは5/8と、勝負強さも目立ちました。

 TDパスはありませんでしたが、4回のドライブで、1TD、3FGと、すべて得点に結びつけました。RBハイタワーの58ヤードランなどランが出たことで、ベックがリズムをつかめたという側面も大きいでしょうね。レッドゾーンでの詰めに課題を残しましたが、これはQBというより、OCの責任じゃないですかね。

 素人目に気になったのは、ディープにパスを1度も投げていないことです。ミドルレンジもほとんどなかった気がします。ベックの動きを見ていると、近距離のターゲットしか視野に入っていないような印象を受けました。その点、グロスマンはミドルレンジにガンガン投げ込んでいたので、ベックはもう少し思い切りの良さを出してもいいかな、という気もしました。あくまで素人の意見ですが。

 ランは前半だけで160ヤードと出ました。ハイタワーはいいですね。ルーキーのヘルーもウワサ通り、ホームランヒッターですね。14キャリー、101ヤードと、いきなり100ヤード超え。何をしでかすか分からない爆発力があります。これにトゥレインが加われば、かなり破壊力のあるRB陣になる気がします。楽しみだ~。

 LTトレントが今一歩でした。相手DEにブルラッシュで押し込まれ、サックを許した場面はガクッときました。もちょっとしっかりしてもらわないと困りまする。

 守備陣のファーストチームは、コルツオフェンスを完封。といっても、ウチが良かったというより、コルツ攻撃陣がgdgdすぎました。そんなにパスラッシュがかかっていた気もしないし。。。兄者がいないとまったく進まないですね。

 セカンドチームで目立ったのは、ドラフト3巡のWRハンカーソンでしょうか。案の定、いい場面でドロップやらかしましたが、3キャッチ、46ヤードと全体的には良かったです。

 あと、ドラフト7巡のCBトンプソンのパスカバーはいいですね。INTも相手WRにぴったり張り付いていました。トンプソンはこれまであまり良い評判は聞こえてなかったですが、最低PSは確保したんじゃないでしょうか。主力相手に通用するかどうかは分かりませんが。

 あとどうでもいいんですが、ドラフト5巡のGomesの発音は、ゴメスではなく、ゴームズらしいです。

ベックが2戦目先発へ

 @コルツとのプレシーズン2戦目、QBジョン・ベックがスターターだそうです。ベックがファーストチームとセカンドチームのどちらで起用されるかは、シャナハン親子の期待値を見極めるポイントだと思っていましたが、先発起用ということで期待はかなり大きいことが分かりますね。

 ワシントン・ポストのスポーツコラムニスト、ジェーソン・リードが、シャナハン親子のベックに対する見方について興味深いコラムを書いていました。

 ざっと読んだだけですが、ベックとグロスマンのスターター争いと言われているけど、勝者はベックで決まっていた、てな内容です。グロスマンはプレシーズン初戦でいいパフォーマンスを見せたけど、シャナハン親子はグロスマンの限界を知っている。だけど、ベックにはグロスマンより高いポテンシャルがある、と見ているようです。「ワシントンでのベックの時代は既に進行中だ」とも書いています。

 このコラムを読むと、ドラフトでなぜQBを指名しなかったか、その理由も見えてきます。もともとベックをスターターで使うつもりだった、ということでしょう。また、グロスマンとの契約延長が1年というのも同じ理由でしょう。

 プレシーズン2戦目、スキンズにとって大きな意味を持つ試合になりそうです。グダグダなプレーをしない限り、ベックに対するシャナハン親子の信頼が揺らぐことはないでしょうが、それでも「コイツにスターターを任せられる!」と、コーチ、チームメート、ファンを納得させられるプレーを見せてもらいたいです。じっくりチェックしようと思います。

 話は変わって、少し前に、グロスマンが「NFC東を制する」と発言して話題になりました。おそらく、全てのNFLファンが「お前が言うな~」とツッコミたくなったと思います。僕も最初はそう思いました。ただ、そういう発言が出ること自体、チーム内部の雰囲気は良好、ということなんじゃないかと勝手に解釈しています。

最近の気になったニュースなど

 最近のニュースや気になったことをいくつか。

ベックが練習復帰

 ベックは@INDのプレシーズン2戦目には出場できるようです。グロスマンが初戦で充実したパフォーマンスを見せたため、ベックはかなりいい内容を残さないと開幕スターターの座は厳しいかも。いきなり正念場です。

 ベックがファーストチーム、セカンドチームのどちらで起用されるのかも気になります。セカンドチームはWR陣のレベルがガクッと下がるので、セカンドチームでいい成績を残すのはちと大変そう。ベックがファーストチームで起用されるかどうかで、首脳陣の期待の高さがうかがえるような気がします。

DB陣に不安

 プレシーズン初戦はかなりイイ内容でしたが、唯一の不安材料はDB陣。特に、ホールと新加入のジョシュ・ウィルソンの先発CBコンビにはかなり不安を感じました。相手レシーバーにぶち抜かれる場面が、ホールが2回、ウィルソンが1回ありました。QBのパスの精度が高かったら、TDあるいはロングゲインでした。CBはシーズンを通してウィークポイントになりそうな予感。

 Sもランドリー、ムーアがPUPに入っていて、新加入のアトーグウェもケガで初戦を欠場。コンディションの悪さがかなり気懸かり。ダウティーと再契約したのはフロントのファインプレーですね。

正K争いはガノの勝利

 たった1試合で決着がつきました。シェイン・グラハムが外した2本はどちらもひどかったですが、まさか1試合で解雇とは。。。グラハム派だった僕としては、少々残念な結果に。

気懸かりなクーリーのケガ

 TEクーリーのヒザの故障は少し時間がかかるようで、かなり心配な状況。世界的に有名なアンドリュース博士のところで診察を受けたそうですから、深刻なのかもしれません。ただ、クーリーがしばらく離脱しても、フレッド・デービスがやる気満々らしいので、それほど大きな戦力ダウンにはならないかも。今日、ローカルテレビにデービスが少し映ってましたが、体重を絞った精悍な顔つきはまるで別人のようでした。期待していいかも。

プレシーズン初戦

レッドスキンズ 16―7 スティーラーズ

 初戦なのに、ファーストチームを前半全部出場させたのには驚きました。ケガしないか、ヒヤヒヤしながら見てました。ただ、チームの顔触れが大幅に変わる一方、ロックアウトの影響で準備期間が短いので、少しでも多く実戦経験を持ちたいというシャナハンの意向も理解できます。

オフェンス

 スターターのQBグロスマンが抜群の安定感でした。19/26、207ヤード、1TD、0INT。グロスマン特有のバタバタ感がなく、終始落ち着いていました。PITのパスラッシュが襲いかかっても、慌てずにパスを通していたのには驚きました。昨シーズンの最後の3試合、グロスマンをスターターで使ったことが、自信につながっているんですかね。それなら、マクナブ降格のドタバタ劇もムダじゃなかったってことでしょうか。この調子をキープできれば、かなりの確率で開幕スターターの座を勝ち取れると思います。ただ、お調子者なんで、図に乗らないように。

 RB陣は、ハイタワー、ロイスター、ヘルーの新戦力3人がそれぞれイイ走りを見せてました。6巡ルーキーのロイスターは、爆発的なスピードはないけど、動きにムダがない感じで、堅実にゲインしていく印象を受けました。ヘルーは走り方がポーティスそっくりですね。OL陣のランブロッキングもまずまず良かった気がします。

 WR陣は、モス、ギャフニー、ストールワースのベテラン陣が安定感抜群。派手さはないけど、なかなかいいユニットに見えました。ドラフト3巡ルーキーのハンカーソンは、いい場面でドロップ。キャンプでドロップを連発していると聞いていましたが、やっぱりやらかしました。ちょっと時間かかりそうだなあ。

ディフェンス

 フロントセブンが去年に比べて、かなり良くなったように見えました。新戦力のNTコーフィールド、DEボーウェンのプレッシャーはなかなかのモノでした。特にボーウェンのサックはすごかった。あの体格でものすごい脚力ですな。DLのプレッシャーが向上したせいか、フレッチャーやCBのブリッツもかなり効果的に出ていた気がしました。

 ドラ1ルーキーのケリガンも良かったです。ペネトレイトからのナイスなランディフェンスがありましたし、QBまであと一歩というパスラッシュがいくつかありました。今のところ、OLBへのコンバートは順調に進んでいると見ていいでしょうか。

スペシャルチーム

 Kは明暗が分かれました。新加入のシェイン・グラハムは0/2。ガノは3/3。グラハムは2本ともひどかった~。個人的にはグラハムを応援しているのですが、正K争いはガノが1歩、2歩リードした感じです。

 バンクスのKR、PRは見事でした。今年も欠かせないウェポンであると痛感させられました。バンクスはロスター当落線上だと思っていましたが、かなりの確率で開幕ロスターに残れると思います。

デプスチャート

 今季初のデプスチャートが発表されました。が、少し前まで公式サイトにチャートが出ていたのに、見当たらなくなりました。チームは「非公式」と強調しているらしく、それと関係があるんですかね。ちょっとみにくいけど、チャートはここでご覧下さい。

 デプスチャート自体はオーソドックスで、大きなサプライズはありません。ちょっと気になるところを挙げると。。。

 キーランド・ウィリアムスは、RBではなくFBになっています。しかもセカンドチーム(ファーストチームはダレル・ヤング)。いつの間にFBになったんだ。。。

 昨シーズンはFBを2人ロスターに入れていたので、キーランドはヤングとともに、FB枠で開幕ロスターに入るかもしれません。となると、RBはハイタワー、トゥレイン、ヘルーが開幕ロスター、ロイスターはPSスタートというのが濃厚でしょうか。キャンプを見学したとき、ルーキーFAのShaun Draughnという選手が、ものすごく勢いのある走りっぷりをしていて目を引きました。プレシーズンで要チェックです。

 一方、FBからTEになったマイク・セラーズはサードチームにも入れず。シャナハンは若返りを進めているので、サヨナラっぽそう。。。

 ルーキーWRトリオでは、3巡のハンカーソンがセカンドチームに入りましたが、5巡ポール、6巡ロビンソンはサードチームにも入れませんでした。やっとロックアウトが終わって、ルーキーたちがいきなりベテランたちと競争するのは大変そう。特にスキルポジションは。ポール、ロビンソンの2人はプレシーズンでアピールできないと、開幕ロスターは厳しいかも。

 守備陣では、ドラ1ルーキーのライアン・ケリガンがケガでほとんど練習してなかったけど、OLBのファーストチームに。期待の表れと言うより、他にいないという感じ。なので、ケリガンがストラグルしたら、守備陣全体にとってキツイかも。ただ、OLBでは、4年目のロブ・ジャクソンが好調らしいので、ちょっと期待してます。

 ブランドン・バンクスはケガであまり練習ができていないけど、KR、PRでファーストチームに入りました。去年、ヒザを手術してからスピードが落ち、厳しいかなと思ってましたが、シャナハンの信頼はまだ高い感じです。KRのルール変更はバンクスにとってマイナスと言われますが、どうなるでしょうか。

 ※追記 スキンズ公式サイトでデプスチャートが見つかりました。


キャンプ見学

 僕の中では毎年の恒例行事となっているんですが、トレーニングキャンプを見学してきました。今年はファン感謝デーに合わせて行ってきました。

 写真を適当に撮ってきたのでどうぞ。もっと動きのある写真を撮りたかったんですが、やっぱ難しいです。

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キャンプ会場に展示されたヴィンス・ロンバルディ・トロフィー

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ドラフト4巡ルーキー、RBロイ・ヘルー。軽快な動きをしていた気がします

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11対11のドリル。かなり実戦に近い形式でした

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QBジョン・ベック(右)とTEクリス・クーリー(左)。クーリーはケガで練習せず

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ドラフト3巡ルーキー、WRレオナード・ハンカーソン。

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WRサンタナ・モス

 ファン感謝デーの最大の目玉は、練習終了後のサインタイム。何にサインしてもらおうか悩んだんですが、家に色紙とかないので、結局、持っていったのは、知人から「余ったからあげる」と言われてもらっておいた去年のクリスマスカード。絵柄が冬景色でまったく季節外れなんですが、ワシントンぽいのでいいかなあと。こんな感じです。

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 左下が、ドラ1ルーキー、LBライアン・ケリガン。左上がドラ2のDEジャービス・ジェンキンス。「JJ」というシンプルなサイン。右がLBロンドン・フレッチャー。「London F 59」と書いてあります。

 ケリガンはホント、ナイスガイで超さわやか。僕が差し出したカードを見て、「クリスマスカードだ~」と笑ってました。背番号は91になったようです。

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 フレッチャーのサインはどうしても欲しかったので、超ラッキー。一生のお宝です。

開幕ロスターに漏れるかもしれない5選手

 半分笑い話として読んでいただければと思うのですが、ケビン・シーハンというスキンズのラジオ番組ホストが、「開幕ロスターに漏れるかもしれない選手」として、以下の5人を挙げています。

1 WRアンソニー・アームストロング
2 RBキーランド・ウィリアムス
3 QBジョン・ベック
4 LSニック・サンドバーグ
5 FBマイク・セラーズ

 この中で、最大の目玉(?)は、間違いなくベックでしょう。スターター最有力候補と言われている選手がなぜって感じですが、プレシーズンゲームで惨めなパフォーマンスを連発することは考えられ、その場合、シャナハン親子がベックに見切りをつけるというシナリオはゼロではないと思います。なので、このラジオホスト、かなりイイところ突いている気がします。もちろん、あってほしくないシナリオですけど。

 去年、キャンプを見学したとき、ベックのキレキレな動きに鮮烈な印象を受けました。が、プレシーズンでは、ドタバタというか、プレッシャーがかかると自分のプレーができない、てな感じで、かなりがっかりさせられました。なので、今年のプレシーズンでは、このあたりがどの程度改善されているか注目したいと思います。個人的にはスターターになってほしいですけど、過剰な期待はしてないです。

 次の目玉は、アームストロングでしょうか。個人的にはあり得ないと思うんですけど、WR陣は競争が熾烈なんで、何が起きても不思議じゃないです。モスとトレード加入のギャフニー、3巡指名のハンカーソンはロック。残り2枠を、アームストロングとバンクス、ケリー、FA加入のストールワース、ルーキーのポール(5巡)、ロビンソン(6巡)が争う展開です。

 去年活躍したキーランド・ウィリアムスは、個人的にも当落線上だろうな~、と思ってました。キーランドは昨シーズン、サードダウン要員として安定した働きをしていましたが、パスプロがイイと評判のハイタワーが加入したため、存在価値が一気に低下した感があります。キーランド自身、目立った強みがないのが苦しいところです。

 セラーズはたぶん残れないと思います。FBは若手のダレル・ヤングを起用する路線が固まっている感じで、セラーズはキャンプでTEをやっているみたいです。残るとすれば、3番手TEとしてでしょうか。ただ、今年の思い切った若返り戦略を見る限り、難しいような。。。


 話は変わって、SEAからFAになっていたRTショーン・ロックラーという選手を獲得しました。全然知らなかった選手ですが、スタッツを見ると、SEAでは78試合に先発しており、経験は十分。実績のある控えOTを獲得できたことはデカイです。OL陣のデプス強化もほぼ完了した感じで、あとは若手の台頭を期待するのみです。

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マッキントッシュ再契約ほか

 FAになっていたLBロッキー・マッキントッシュが再契約しました。てっきりサヨナラだと思っていただけにびっくり。好きな選手だったので、良かったです。

 1年契約ということは、やはり来年以降は、ペリー・ライリーをスターターにする構想なんでしょうか。マッキントッシュは3-4のILBより4-3のOLB向きと言われ続けてますから。ただ、この段階で呼び戻したということは、ライリーはまだ先発には力不足と判断された可能性もあります。

 マッキントッシュならFA市場に出たら、他チームからすぐにいいオファーが来ると思っていたんですが。去年アンキャップイヤーだった反動か、今年はFA市場がだぶついている感じですね。

 スキンズからFAになった選手で他チームに移ったのは、CBロジャースだけ。サンタナ・モスを除けば、スキンズ選手、評価低いですね~。

 昨日再契約したSリード・ダウティーは3年契約だそうです。去年、LBロレンゾ・アレキサンダーとも3年契約を延長しましたし、控えでもスペシャルチームでの貢献度の高い選手は、複数年契約するという感じです。正しい判断だと思います。

 ドラフト4順のロイ・ヘルーがイイらしいです。スキンズウオッチャーのリッチ・タンドラーは、「へルーが開幕スターターになっても驚かない」と言っています。これは楽しみだぞ~。

 C/Gのドノバン・ライオーラという選手をロスターに加えました。DETのCドミニク・ライオーラの弟だそうです。これでロスターにいる選手は上限の90人になり、補強は概ね終了という雰囲気です。

デル株式会社

ダウティー、ゴルストンと再契約ほか

 FAになっていたSリード・ダウティー、DEケドリック・ゴルストンと再契約しました。ダウティーはPUPのラロン・ランドリーが出遅れた場合の保険、ゴルストンはボニー・ホリデーのトレードによって薄くなったデプスの強化、という感じでしょうか。

 2人とも生え抜きで、チームメイトからの信頼の厚い選手なので、再契約できて何より。2人とも地味ですが、控えとしては申し分のないです。やっぱりシャナハンは、真面目な選手を好む傾向がありますね。

 一方、CBカーロス・ロジャースの移籍先がSFに決まりました。1年4ミリオンだとか。う~ん、かなり評価低かったですね~。本人はもっと良い契約を取れると思っていたはず。やっぱストーンハンドが致命傷でしたかね。来年、大型契約を勝ち取れるようがんばってください。

 ドラフト2巡のDEジャービス・ジェンキンスがイイらしいです。1対1でOL陣を圧倒しているとか。3順候補だったジェンキンスを2順上位で指名したときはリーチと言われましたが、スカウト陣のGJかもしれません。

 RBライアン・トゥレインが手首を負傷し、2週間アウトだそうです。トゥレイン、ケガ大杉~。

ゴルフダイジェスト・オンライン

グロスマン再契約ほか

 FAになっていたQBグロスマンがようやく再契約を結びました。意外と時間がかかりました。

 1年契約ということですが、これが交渉が長引いた原因ですかね? チームは1年契約をオファーし、グロスマンは複数年を要求し、なかなか溝が埋まらなかった、というのは考えられる展開ですね。いずれにせよ、1年契約ってことは、首脳陣はグロスマンを長期的なスターターとは見ていないんでしょうね。まあ、当たり前だけど。

 さて、昨日のエントリで書いたCBブキャノンですが、4試合の出場停止処分だそうです。理由は明らかになってません。禁止薬物かなにかですかね。再契約が嬉しかっただけに、このニュース、がくっときました。

 SEAをカットされたLBローファ・タトゥープとINDをカットされたCBケルヴィン・ヘイデンがスキンズを訪問するそうです。リーズナブルな契約なら、いいんじゃないでしょうか。

 QBジョン・ベックが肩に痛みがあるみたいです。スターターのチャンスということで張り切りすぎですかね。練習では短いパスはシャープだけど、長いパスは不安定らしいです。

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CBブキャノンと再契約ほか

 FAになっていたCBフィリップ・ブキャノンと再契約しました。個人的にはとても嬉しいニュースです。去年、ニッケルを多用していたので、能力の高いCBは一人でも多いほうがいいです。“ドリームチーム”のイーグルスにはとてもかないませんけど。

 ブキャノンはスターターとしては能力不足でしたが、ニッケルCBとしては十分で、首脳陣の評価も高かったです。CB陣は、ロジャースがFA流出確実ですが、ジョシュ・ウィルソンをFAで獲得し、エースのホールと3年目のバーンズ、そしてブキャノンの残留と、決して悪いメンツではないと思います。

 Sはロックアウト前に加入したアトーグウェもいますし、セカンダリーはまずまずの陣容になったと思います。ホールの不安定さが少々心配でですけど。

 あと、Kシャイン・グラハムを獲得しました。キャリア通算86%の成功率と、Kに泣かされ続けているスキンズファンからすると、絶叫したくなるほどスバラシイ数字です。一応、ガノと競争するという話ですが、もうグラハムでいいんでないかい? 去年、我慢して使い続けたガノを今更切るのは勿体ない気もしますが、今年もガノの不安定なキックを見るのは怖いので、あんまり未練はないです。

 補強もだいたい終わった感じですかね。あとは、デプスが薄いOLとDLに、比較的サラリーの安いバックアップを加える程度でしょうか。個人的には、ホリデーを放出したDEは、ケドリック・ゴルストンを呼び戻して欲しいです。

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ブラウンと契約延長&ハイタワー獲得

OTジャマール・ブラウンと5年の契約延長

 無事に契約延長できました。本人は左サイドをやりたがっていたみたいですけど、スキンズと契約したということは、FA市場では左サイドをやらせてくれるチームはなかったということなんでしょう。

 これでRTが固まりましたし、あと気になるのはOLのデプスの薄さでしょうか。バックアップとして頼れるOTはどうしても必要です。チーム内からの底上げを期待しているのか、FA市場で探しているのか。WR、RBなどはコンペティションの中から良い選手を探していくという感じなのに対し、OLは去年からの継続性や連携を重視しているような印象を受けます。開幕間近ですし、外から連れてくるよりも、昨年のドラフト7巡のケイパースあたりに期待しているのでしょうか。

ARIのRBティム・ハイタワーをトレードで獲得

 代償はDEボニー・ホリデー+来年の下位指名権。このトレード、かなり意外でした。ドラフトでRBを2人指名しており、補強は終わったと思っていたので。勝手な推測ですが、キャンプでのルーキー2人のパフォーマンスが予想以上にイマイチで、誰か連れてこないといけないと判断した、という可能性はないですかね。

 トレードというのも意外でした。FA市場にはまだ売れ残っているRBはいると思うんですが。また、ホリデー放出で、DEのデプスががくんと薄くなりましたが、その点は大丈夫なんですかね。ダニエルズもカットしちゃってますし。

 ただ、ハイタワーの獲得自体は、大きな戦力アップだと思います。ARIで昨シーズン、153キャリー、736ヤード、5TDを記録。平均4・8ヤードというのが立派です。また、25歳という若さが魅力でしょうか。トゥレインとスターターの座を争うことになるでしょう。

 RBの開幕ロスター残り1~2枠を、2年目のキーランド・ウィリアムスとルーキー2人の3人で争うことになります。


 あと、FAになっていたLBのH・B・ブレイズと再契約するようです。STの中心選手ですし、正しい判断だと思います。

 話は変わって、イーグルスがどえらいことになってますね。特に、CBとDLがすごいことになってます。これは敵チームからしたら相当やりにくいですね。

 スキンズが興味を持っていたと言われていたDEカレン・ジェンキンスもイーグルスに行きました。5年25ミリオンって、うちが獲ったボーウェンの27・5ミリオンより安いじゃん。よく分からないけど、それでもボーウェンを獲ったというのは、27歳という若さですかね(カレン・ジェンキンスは30歳)。

 最後に、ど~でもいい話なんですが、以前ウチにいた「ハ」のつく選手が移籍したNEでコンディショニングテストをパスしたそうです。去年はなかなかパスできず、なかなかキャンプに参加できないでいたことを思うと、今年はやる気があるということでしょうか。