チームを立て直す気概は残っているか
プレーオフはもういいです。とにかく、崩れる一方ではなく、悪い流れを押し返そうという気概を見せてほしい、ただそれだけです。
ワタシがほんの少し希望を抱いているのは、CHI戦後にDEジョナサン・アレンが感情的に語ったという以下の発言。
“Each guy has to be held accountable and just take it from there. There ain’t no magic sauce to get this thing turned around.”
誰の責任でもない、一人ひとりが責任を果たさないといけない、状況を一変させる魔法の薬なんてないんだ。てな感じでしょうか。
さすが、カレッジ常勝軍団のアラバマ大出身だなと。近年、アラバマ出身者をたくさんドラフトしたことをワタシはポジティブに受け止めていたのですが、それはチーム内に蔓延する負け犬根性を振り払ってほしかったから。
ルーキーながらいきなりエースレシーバーになっているテリー・マクローリンも同じく常勝軍団のオハイオ・ステート出身で、しかもキャプテンを2年務めた選手。CHI戦後はこう発言しています。
“I’m a win-loss kind of guy. I scored. We lost," McLaurin said. "I want to be productive for my team, but at the end of the day I want to win and we all want to win. The boxscore doesn’t say ‘Terry had a great game.’ It says ‘The Redskins lost.’ I feel like that. Our team feels like that.”
とにかく勝ちたい、そんな思いが伝わってきます。他チームに比べて圧倒的にタレント不足だけど、人間的には頼もしい選手が揃ってきたと思うんです。なので、ワタシはこのままズルズルいかない、根性を見せてくれる、そう信じています。
ただ、見ていて歯がゆいのは、コーチ陣のゲームプランとプレーコールの拙さ。CHI戦では前半、カリル・マックにやられ放題だったけど、ダブルチームをつけるなり、パスプロがもたないなら短いクイックパスを多用するなり、いろいろ手は打てたはず。なのに、ビッグプレー狙いのプレーアクションが裏目に出る、の繰り返し。後半からアジャストしていたけど、おせーよ。1Qでアジャストしていれば、前半で0ー28なんてことにはならねーよ。
話は変わって、QBキーナムが足を負傷したとか。ホント、ウチに来るQBは次から次に災いに遭いますな。問題は、次の試合、キーナムが出られるのかどうか。出られなければ、ハスキンズがスタート? マッコイがようやく練習に参加したようだけど、試合に間に合うのかどうか。今年はW4にして早くもQB陣が野戦病院化してきました。
開幕戦 上を向いて歩こう~
Terry Mcaurin with the huge TD for the #Redskins. I've been telling y'all about him! pic.twitter.com/3xZwBeLNU7
— Mark Bullock (@MarkBullockNFL) 2019年9月8日
Terry McLaurin can just run past coverage #Redskins pic.twitter.com/LVrU78L3Sw
— Mark Bullock (@MarkBullockNFL) 2019年9月8日
Terry McLaurin making some ridiculous catches #Redskins pic.twitter.com/dYofDxAKmU
— Mark Bullock (@MarkBullockNFL) 2019年9月8日
Rookie pass-catchers were balling in Week 1:
— B/R Gridiron (@brgridiron) 2019年9月9日
? Hollywood Brown
4 catches | 147 yards | 2 TD
? TJ Hockenson
6 catches | 131 yards | TD
? Terry McLaurin
5 catches | 125 yards | TD
? A.J. Brown
3 catches | 100 yards
? D.K. Metcalf
4 catches | 89 yards pic.twitter.com/zhRBbxAbf6
Top speed reached by a player in Week 1, tracked by @NextGenStats:
— Field Yates (@FieldYates) 2019年9月9日
1. Saquon Barkley: 21.8 MPH
2. Malcolm Butler: 21.5 MPH
3. DeSean Jackson: 21.4 MPH
4. Sammy Watkins: 21.3 MPH
5. Terry McLaurin: 21.2 MPH
Secured #1stone〓? pic.twitter.com/J2xREJZc2s
— Terry McLaurin (@TheTerry_25) 2019年9月9日
どうなる2019シーズン
ハスキンズの登場はいつ?
プレシーズンを見る限り、ハスキンズは現時点ではとてもスターターは務まらないです。今年は寝かせるのがベスト。ただ、シーズン序盤に負けが込んで再建モードでハスキンズ登場というシナリオは十分考えられます。特に、開幕からいきなりPHI、DAL、CHI、NYG、NEと対戦する地獄の5連戦。1勝4敗でハスキンズにスイッチ、という可能性はかなり高いシナリオだと見ています。そうならないことを願ってますケド。。
RBスターターはガイス
グルーデンがオフェンスの中心はガイスだと明言したことはサプライズ。てっきり今年もピーターソンがメーンだと思っていたので。ガイスはACL断裂明けだし。それでも、チームの起爆剤で若手を積極的に使うことには全面賛成。今のOLでは大変だと思うけど、頑張ってほしい。今年の数少ない楽しみ。
無名レシーバー陣がどこまでやれるか
6人中5人のレシーバーがNFLでの実績ほぼ皆無。これほど謎に満ちたレシーバー陣はNFLの歴史を見渡してもレアなケースではなかろうか。とりあえず、期待はドラ3ルーキーのテリー・マクローリン。いきなりデプスチャートでトップですわ。彼が大化けしてくれたら、シーズンが一気に楽しくなる。
LTトレントは帰ってくるのか
深くフォローしていないので、そもそも何で揉めているのかがよくワカラナイ。Dホールが「もうすぐ帰ってきそうだ」なんて言っており、ちょっとだけポジティブな展望が出てきました。トレントがいる、いないは、本当に雲泥の差。負けが混んでチームがボロボロになる前に帰ってきておくれ、頼む。
ディフェンスラインがチームの要
アレン、ペインを中心とするアラバマ産ドラ1コンビを中心とするディフェンスラインはチームのハート&ソウル。今年のスキンズにほんのちょっと希望を感じるのは、強力なDLという軸があるから。PHIとの開幕戦で勝機を見出すとしたら、ウチのDLがリーグナンバーワンと言われるPHIのOLに勝つこと、それしかないです。
Sコリンズはチームを変えるか
ワタシは、ロンドン・フレッチャーが加入したことでスキンズディフェンスが激変した時のことがいまだに忘れられないです。1人の加入でチームがこんなにも変わるものかと心底驚きました。コリンズにもそんなインパクトをもたらして欲しい。6年84ミリオンの超大型契約なので、そうじゃないといけないんだけど。
グルーデンはチームをプレーオフに導けるか
グルーデンは嫌いなコーチではないです。むしろ、有能なコーチだとワタシは評価しています。
以前のグルーデンはパスハッピーの印象だったけど、近年はラン主体でゲームをコントロールしていくスタイルに変わった感があります。最近も20-17、17-10で勝つのが好きだ、なんて語っていたし。ワタシもそういう勝ち方が好きだし、今のスキンズにはランで時間を消費し、ディフェンスが踏ん張って逃げ切る、そのスタイルしかないと思います。ただ、トレント不在のOL陣ではこのスタイルで勝つのはかなり大変だと思うなあ。
グルーデンのプレーコールの欠点は、クリエイティビティがないこと。若き鬼才ショーン・マクベイがプレーコールを出していた時は、見ていて楽しくて仕方なかった。今年からOCに昇格したケビン・オコネルにコールを任せていいんじゃないかね。
グルーデンが目指すスタイルがすぽっとはまり、接戦をものにできれば、プレーオフの可能性はゼロではないと思う。でも、地区内ライバルのPHI、DALとの戦力の格差は歴然。どうしても冷ややかになっちゃうんだよなあ。
53答え合わせとその後のトランザクション
オフェンス(26→25人)
QB(3人)
キーナム/ハスキンズ/マッコイ
マッコイをIR入りさせていないことは、復帰はそんなに遅くならないということなんでしょう。OLが悪いからQBがいつ負傷してもおかしくないので、早く戻ってきてほしい。
RB(4人)
ピーターソン/ガイス/トンプソン/
一昨年のドラ4ピーラインがカットされたのはちょいとサプライズ。パワーもスピードも微妙な選手だったのでまあ理解できます。CINに拾われたようです。
ショーン・ウィルソンはロースターに残した上でIR入りさせました。これでシーズン途中の復帰が可能に。ところで、こんな選手いたっけ?
PHIからウェンデル・スモールウッドをクレームしてバイロン・マーシャルをリリースしました。
で、ごちゃごちゃして分かりにくいけど、結局4人デス。
WR(7→6人)
2016年のドラ1ドクトソンをリリース。結局ブレークできないままスキンズでのキャリアが終わりました。TCU時代の映像ではものすごい素材のレシーバーを取ったと当時は大喜びしたんですけどねえ。トレード先を探したようですが、ルーキー契約のそれなりに高いサラリーが残っている状況では欲しいチームはないでしょう。
ダブルシムズのうちプレ4戦目でドロップを連発したキャム・シムズが外れ、逆に大活躍したスティーブン・シムズがイン。プレ4戦目って無関係だと思っていたけど、こういう大逆転劇もあるんですねえ。よく頑張りました。
6人のうち5人が実績ほぼ皆無で、3人がルーキー。唯一実績のあるリチャードソンも故障ばかり。ワタシの53人予想でドクトソン入れたのは、実績のない選手ばかりではあまりに心もとなかったから。ドクトソンリリースはかなりのギャンブルだと思う。
TE(3人)
リード/Vデービス/スプリンクル
4人目を入れる可能性も指摘されてましたが、結局3人に。脳震盪のリードは開幕に間に合うという情報ですが、どうでしょう。
OL(9人)
ペン/Eフラワーズ/ルーリア/シャーフ/モーゼス
クリスチャン/マーティン/ピアーシュバッカー/
結局、無難にGのバーグストロームでしたか。ワタシがバーグストロームを外したのは、Tの控えが手薄だと思ったからですが、それは大丈夫なのかね。
ディフェンス(23人)
DL(5人)
アレン/ペイン/アイオアナイディス/セトル/ブラントリー
盤石の5人。
OLB(4人)
ケリガン/スウェット/アンダーソン/マッキンジー/ブライルフォード(→IR)
ドラ7ブライルフォードをロースターに残した上で、IR入りさせました。シーズン途中の復帰が可能に。
ILB(5→4人)
ボスティック/ディオン=ハミルトン/ハーベイ=クレモンス/ホルコム/
Mフラワーズカットで4人に。4人で足りるのか。スペシャルチーマー特化型のILBが必要じゃね?
CB(6人)
ノーマン/ダンバー/モロー/DRC/モアランド/ストローマン
去年の補填ドラフト加入のアドニス・アレキサンダーはPSに収まりました。
S(4人)
コリンズ/ニコルソン/エベレット/アプキ
アプキが生き残りました。今年も冴えなければ終わりでしょう。
ST(3人)
Kホプキンス/Pウェイ/LSサンドバーグ
まだ2枠空いているけど、どうしますかね。トレント、戻ってこないかなあ。MIAがタンシルトレードでたっぷり見返りをもらったのを見ると、トレードに出しても良かったと思うけどなあ。カズンズの時もそうだったけど、売り時をずるずると遅らせないほうがいいと思う。ウチのフロントは恐ろしいほどトレード下手。
ディフェンスはプレーオフに近いレベルまで来たと思うけど、オフェンスが悲惨。去年よりグレードアップした感じが全然しない。トレント不在なら、逆に去年より差し引き大幅にマイナスだと思う。RBのメンツはすごいけど、OLがグレードダウンでは宝の持ち腐れだよなあ。