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6巡186位 RBレイク・シーストランク(ベイラー大)

 ワールドカップサッカーは日本が消えた今、ドイツとコロンビアを応援しようかなというモードです。特に深い理由はなく、大学時代にドイツ語を勉強したのと、日本戦でコロンビアのタレントが気に入った(ロドリゲスとマルチネス)という軽いノリです。なぜかアメリカだけは応援する気にならないんですよねー。

基本情報
 ・高校時代5つ星評価でオレゴン大学に入学
 ・オレゴン大入りを薦めたアドバイザーが大学から金銭を受け取ったことが発覚し、大学は処分を受ける
 ・レッドシャツで1年を過ごした後、ベイラー大に転校。結局、オレゴンでは1試合も出場せず
 ・転校したので1年出場できず、デビューは3年目
 ・2012年 131キャリー、1012ヤード、平均7.7、7TD
 ・2013年 158キャリー、1177ヤード、平均7.4、11TD
 ・オールBIG12ファースチーム(2013年)

ハイライト映像


2013年中央フロリダ大戦(フィエスタボウル)


ワタシの勝手な印象
 コンバインでは40ヤード、4.5秒とまあまあですが、立ち幅跳びとスリーコーンはRBトップの数字。瞬発力は相当高いです。

 ワンカットバック専門のアルフレッド・モリスとは異なり、高い瞬発力を生かしてディフェンスをかわしていくタイプ。とっても滑らかな走りで、見ていて気持ちがいいです。グルーデンは、チェンジ・オブ・ペース&サードダウンバックを欲しがっていたので、なるほどなーという指名です。

 ただ、ベイラー大のオフェンスはRBにパスを投げないので、2013年はパスキャッチゼロ。いきなりサードダウンバックを任せるのは無理っぽそう。また、映像でも分かるように、ベイラー大のランはショットガンからのハンドオフばかり。パスプロも経験不足らしく、首脳陣は即戦力というより、プロジェクト選手と捉えているようです。

 高校で5つ星評価を受け、抜群の身体能力を持ちながら6巡までスリップしてきたのはなぜなのか、素人のワタシにはよく分かりません。レッドシャツ&転校で2年のブランクが響いたのか。即戦力ではないことが嫌われたのか。ちょいちょいケガしてちょいちょい休むらしく、耐久性が問題視された可能性もあります。

 さて、RBのロースター争いですが、2011年以降、ドラフトでは毎年RBを1~2人指名しているので、かなり熾烈。エースのモリスとロイ・ヘルーは確定で、残り2枠をシーストランク、クリス・トンプソン、ロイスター、FBヤングが争う展開です。

 FBヤングはロースターから漏れることはないと思ってたんですが、グルーデンはCIN時代、FBを使うのは全体の2割くらいで、あまり重視していないみたいです。2割ならTEに任せれば済むと判断し、ヤングをカットする可能性はかなりありそう。シャナハン時代、ヤング不在の試合はランが出ないイメージがあり、個人的には残して欲しいですけど、こればっかりはグルーデンの好み次第でしょうねー。

 最初はディフェンスの補強を放置して今年もRBを指名すんのか~、とあまりポジティブに受け入れられなかったんですが、ポテンシャルはかなり高そうな選手なので今は期待感が強いです。

 あと、どうでもいいんですが、Lache Seastrunk(レイク・シーストランク)という名前がカッコイイっす。

5巡142位 WRライアン・グラント(トゥレーン大)

 ギリシャ戦ですが、あまりに単調なクリエイティビティのない攻撃に、日本のサッカーは本当に進歩しているのだろうかと思っちゃいました。オランダのツートップのような野性味のある選手って、フィジカル的に日本からは出ないもんなんですかねー。

 で、本題。やっと5巡まできましたよ。

基本情報
 ・Height/Weight: 6-0 / 199 lbs
 ・カンファレンスUSAでファーストチーム2回
 ・2012年 76キャッチ、1149ヤード、6TD
 ・2013年 77キャッチ、1039ヤード、9TD

ハイライト映像


シニアボウルでのドリル


グルーデンの評価(ルーキーミニキャンプで)
“Ryan Grant plays like a 10-year veteran already,” Gruden said. “He’s very smooth, he understands route concepts, he understands depths, how important they are and how to set people up. Easy in and out of breaks, effortlessly. He had a couple drops, but a little nervous I’m sure. But very, very excited to have Ryan and the ability – like I said when we drafted him – to be able to move around outside and inside, I think is going to be a huge benefit for him and he’s going to be a very, very good football player.”

ワタシの勝手な印象
 トゥレーン大が所属するカンファレンスUSAのことをよく知らなかったので、まずはそこからググったんですが、エリア的には南部、SEC、ビッグ12のあたりでしょうか。有名校はないけど、れっきとしたディビジョンⅠなんですね。

 そのカンファレンスUSAを代表するスターレシーバーだったのがグラント。ハイライト映像ではビッグプレーを連発しています。ただ、カンファレンスUSAのレベルが高くないせいか、全体的にプレーがもっさりしていて、どこまでスゴイ選手なのかよく分かりませぬ。

 コンバインでは40ヤード4.64秒と、レシーバーとしては相当遅いです。それでもカレッジで見事な成績を残せたのは、高いキャッチ力と正確なルートランのおかげ、というのが専らの評価。グルーデンも「10年目のベテラン選手のようだ」とベタ褒めです。WRはニーズじゃなかったのに5巡で指名したのは、グルーデンがどうしても撮って欲しいとフロントにお願いしていたからじゃないかと。

 40ヤードは遅いですが、スリーコンドリルではWRでは4位の数字。また、シニアボウルの映像でも分かるように、フットワークは良さそうに見えます。

 レシーバー陣には現在、エースのガーソン、新加入のデショーン、ロバーツがおり、4~5番手の座を大ベテランのサンタナ・モス、4年目のハンカーソン、ロビンソンと争うという立場。グルーデンのベタ褒めぶりからすると、よっぽどのことがない限り、開幕ロスターは確定でしょう。

 とりあえずは、フィジカルを強化することが先決じゃないかと。それでも、スピードはないけど、キャッチ力とルートランで勝負という選手がどこまでやれるのか興味津々デス。

4巡102位 CBバシャード・ブリーランド(クリムゾン大)

 コートジボワール戦はショックでした。ザック・ジャパンがどんなチーム作りをしてきたのか、そのプロセスを見る機会が全くなかったんですが(日本代表の試合を観るのは前回のW杯以来)、4年間の集大成がこれかいな、と暗澹たる気分になりました。雨でコンディションが悪かったとはいえ、なんであんなに走れないんですかねー。香川の空気っぷりにもちょっと衝撃でした。

 ロスタイムの露骨な時間稼ぎにはホントいらつきました。審判の誤審については、よっぽど無能な審判でない限り、ワタシはあんまり気にしません。審判の判断も試合の一部だと思うんで。だけど、あのわざとらしい時間稼ぎだけは耐えられませぬ。ロスタイムをなくして、負傷者が出た時は時間を止めるよう仕組みにしないと、試合のインテグリティを保てないですよ。簡単なルール変更だと思うけどなー。

 さて、本題。やっとドラフティー紹介の4人目。

基本情報
 ・Height/Weight: 5-11 / 197 lbs
 ・サウスカロライナ州出身
 ・高校時代は4つ星評価でクリムゾン大に入学
 ・レッドシャツを経て1年生から準スターター
 ・ブレークシーズンは4INT記録した去年。オールACCセカンドチーム
 ・もう1年プレーできたけど、乳児の娘を養うためにアーリーエントリー

2013年シラキュース戦


2013年フロリダ州立大戦


コンバイン映像


グルーデンの評価(ドラフト直後)
“A heck of a corner, very technically sound, but also we think he’s going to be a very good special teams football player.

“Well, this is a projection, but we felt like he was — I think the coaches we talked with today felt like he’d be late first-, second-round pick. I heard today … I think [NFL Network analyst] Mike Mayock said he was projected first rounder if he stayed another year. We are very excited about that pick up, not only for special teams but we feel like he’s a technician at corner. We knocked him down to our rounds because he probably didn’t run the greatest 40 time at combine, but he’s a heck of a football player and I like guys that are physical tackling machines, and that’s what he is.

“[Versatility is] something else that came up. The coaches at Clemson said that he’s a possible safety. Also, you know he can play safety. He has played safety, so you know we talk about position flexibility all the time, and that’s another thing that drew us to him. Not only corner, [he can play] safety [and] special teams. You will find use for him because he’s such a good football player and he’s physical.”

ワタシの勝手な印象
 グルーデンは「もう1年大学に残っていたら、1巡下位~2巡の素材」と言ってますが、4巡までスリップしてきた最大の理由はスピード不足。40ヤード4.63では、どうあがいても2巡以上は厳しいんじゃないですかねー。

 試合映像を貼り付けました。が、素人のワタシにはどう評価したらいいのかよく分かりません。対戦相手が格下のシラキュース戦は完勝。見事なINTを記録しています。一方、全米チャンプのFSU戦ではかなり苦戦。スピードのあるレシーバーとのマッチアップには苦労している印象を受けました。最後は危険ヒットで退場処分というおまけ付き。

 グルーデンもprojectionと言っているように、即戦力としての活躍は期待されていない雰囲気。実際、スターターはホールとアマーソン、3番手にFA加入のトレイシー・ポーターがいるので、今年は4番手争い&スペシャルチームで経験を積ませることになりそう。来年3番手争い、再来年スターター争いと、順調に育ってくれたらいいなあ。

 一方、スペシャルチーマーとしてならすぐに使えそうな感じ。映像にはガンナーとして突っ込む場面も出てきますし。フロントがシャナハン時代のスペシャルチーム軽視を改めようとしているのを感じますね。

 これまでの練習では高評価を受けている雰囲気。かなり楽しみな選手です。

ドラフティー紹介 3巡78位 Gスペンサー・ロング

基本情報
 ・Height/Weight: 6-5 / 320 lbs
 ・ネブラスカ州出身
 ・ネブラスカ大ではレッドシャツを経て2年生からスターター
 ・2012年にオールアメリカンのセカンドチーム
 ・2013年シーズン途中に右ヒザMCL断裂
 ・ケガの影響でコンバインには出ていない

ドラフト時の大本営映像


2012年ペンステート戦(#61のRG)


グルーデンの評価(ルーキーミニキャンプで)
 Gruden said he believes it’s possible that Long could compete with veteran starters for a spot on the line. Long said Saturday that Washington’s zone-blocking schemes are very similar to Nebraska’s. And Gruden said Long’s comfort level was obvious.

 “He did a great job,” the coach explained. “From the first [session] to the fourth [session] of practice, you could see how effective he’s going to be, how smart he is, No. 1, how physical he can be. He’s athletic enough to do whatever we want in the zone game. He’s smart enough to pick up the blitzes and the line stunts. He’s going to be competitive every day.”

ワタシの勝手な印象
 故障明けの選手を3巡で指名したことに、当初はかなりショックを受けました。CBSは7巡かUDFAと予想していたので、「なんちゅうリーチじゃ~」と。でも、ヒザは順調に回復し、今は制限なしで練習に参加しているそうです。メイヨックだったかな、「ケガしなければ、もっと上位指名もあり得た」と言っていたので、バリューピックだったと納得することにしますw

 ハイライト映像が見つからないので、ペンステート戦の映像を貼り付けました。Gの選手に的を絞って試合映像を見たのは初めてだったんですが、Gってこんなにちょこまかと動くものなのかと衝撃的でした。RGから左サイドに回ってブロックするシーンが何度かありました。

 パワーは十分ありそうだし、体重の割にはフットワークも良さそうな感じ。ゾーンブロッキングの良さを維持しながら、サイズアップを図ってパスプロも強化する、というグルーデンの理想に合いそうな印象を受けます。

 チームキャプテンを務め、成績も優秀だったようです。シャナハン時代以来、真面目な選手を優先的に指名するフロントの方針は変わってないですね。どこで読んだのか忘れましたが、「ワシントンみたいな都会に住むのは初めてだ」って語っていたのには思わず笑っちゃいました。そりゃあ、ネブラスカにはワシントンみたいな町はないだろーけど、都会ってほどじゃないでしょーよ。カワイイ奴です。

 ロングに期待される役割はずばりスターター。今年はバックアップとしてサイドラインで勉強させるか、いきなりRGクリス・チェスターの後継者として実戦経験を積ませるか。いずれにせよ、遅くとも来シーズンにはスターター定着がノルマ。今年のルーキーで一番早くスターターになるのはコイツじゃね、というウワサもあります。

 キャップの観点からも、サラリーの高いチェスターをカットし、いきなりロングを使う可能性は十分あると思います。ベテランバックアップのマクグリンもいるので、チェスターに未練はないかと。

 ルーキーミニキャンプではグルーデンから高い評価を得ましたが、OTAでは情報が上がってきません。ストラグルしているという話は聞かないので、それなりにやっているんじゃないかと。

 どこかで読んでびっくりしたんですが、スキンズのインサイドラインマンは、2004年3巡指名のGデリク・ドッカリー以来、生え抜きがスターターに定着したことはないんだそうです。ロングにはなんとしても生え抜き不毛時代を終わらせてもらわないといけないですね。