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ついにこの時が来てしまいました

 覚悟はしていましたが、とうとうこの時が来たか、という気持ちです。

 チームがチーム名の変更について検討を開始したということです。ミネアポリスで起きた事件をきっかけに空気が一変し、さらに大口スポンサーであるフェデックスがチーム名変更を求めたということで、「詰んだ」という感覚がありました。

 私は「レッドスキンズ」というチーム名がこの上なく好きでした。これ以上カッコいいチーム名は世界でほかにない、というくらい誇りに思っていました。「赤い肌の男たち」なんてカッコいいじゃないですか。先住民インディアンの勇敢さが最高にカッコよく凝縮された表現だと今も思っています。

 レッドスキンズの組織全体をまるでレイシスト集団であるかのようなレッテル貼りをする人もいるけど、誰かを差別する意図でチーム名をつけるなんてことがあるはずがない。そんなこと普通に考えたら分かるでしょうよ。

 アジア人が「イエロースキンズ」と言われたら嫌でしょ、という人もいます。しかし、「レッドスキンズ」は意味合いが全く違います。レッドスキンズは、白人が先住民インディアンに対して使った言葉ではありません。先住民インディアンたちが自分たちのことをそう言っていたのです。しかも、それは肌の色ではなく、体に塗る化粧の色のことだそうです。レッドスキンズは決して差別用語ではなく、先住民インディアンにとって自分たちの誇りを表した言葉でした。実際、数年前に先住民インディアンに対して行った世論調査で、9割の人が「レッドスキンズ」のチーム名を気にしないと答えています。

 こうした事実はほとんど理解されず、一方的にレイシストのレッテルを貼られ、とうとうチーム名の変更を余儀なくされた。ただただ残念でなりません。

 ただ、この日が来ることはだいぶ前から覚悟していました。その大きなきっかけになったのが、私が尊敬してやまない政治コラムニストのチャールズ・クラウトハマー氏が生前、言葉のニュアンスは時代によって変わるものであり、チーム名を変えてはどうか、と書いていたことでした。10年くらい前だと思います。クラウトハマー氏と言えば、保守派の大御所でしたから、てっきりチーム名変更に反対だと思っていたので、私にとってはかなりショッキングでした。クラウトハマー氏が言うように、言葉のニュアンスは時代とともに変わるというなら、差別の意味はなくても変えないといけなくなる日が来るかもしれない、そう思うようになりました。それでも、チーム名変更には断固反対という私個人のポリシーは全く変わりませんでしたけどね。

 頼むから、ポリティカル・コレクトネスは政治の世界だけにしてほしい。政治を含め世の中の嫌なことを唯一忘れさせてくれるのが、レッドスキンズの応援でした。自分にとって一番の楽しみがPCポリスに奪われてしまった、そんな気分です。ただただ残念です。




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