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デショーン訪問&神田沙也加すげえ

 昨日のエントリで、デショーン・ジャクソンはAFCのチームに行ってほしいと書いたんですが、月曜日にスキンズを訪問することになりました。完全に無関係の話だと思ってたので、ちょっとびっくりしております。ウチとBUFがデショーン争奪戦のワールドカードなんだそうで。

 大嫌いな選手なので気分は複雑ですが、獲れたらすごいだろーな。どのチームも欲しいんじゃないですかね。ウチはキャップ枠的にギリギリ可能だとは思うけど、札束合戦になったら大本命のOAKにはとてもかなわなそう。もしウチを選ぶことがあるなら、チップ・ケリーを見返したい、というモチベーションじゃないですかね。

 さて、話題が大きく飛ぶんですが、今日、話題のディズニー映画「アナと雪の女王(原題フローズン)」を観ました。近くの教会が、家族向けの映画会を定期的にやっていて、今回は「アナと雪の女王」を上映すると聞いて、妻と娘と一緒に行ってきました。

 いや~、面白かった。映像の美しさ、洗練された音楽、クライマックスの意外性、そして何より、CGでありながらディズニーアニメの伝統を感じさせるストーリー。ワタシは20代の時にディズニーアニメにはまり、10作くらい連続で新作が出るたびに映画館で観ていた時期があったんですが、この「アナと雪の女王」はディズニーの歴史でも「名作」に数えられる出来映えじゃないかと思いました。

 日本語吹き替え版がどんな感じなのか無性に知りたくなって、家に帰ってきてから、ユーチューブでダイジェスト映像などを観てみました。で、アナ役の神田沙也加の上手さに鳥肌ものの衝撃。はっきり言って英語版よりいいんじゃないかと思うくらい。アナのキャラのイメージに信じられないほどはまってます。親の七光りで芸能界入りしたイメージしかなかったんですが、相当努力してきたんだと見直しちゃいました。



 ディズニーアニメは吹き替え版のほうが好きなんですが、特にこの「アナと雪の女王」は吹き替え版が断然オススメ。

 今日の映画会に来ていた子どもたちは幼稚園児くらいのちびっ子が多かったんですが、ディズニーお約束のキスシーンでは、そのちびっ子たちから盛大な「ひゅ~、ひゅ~」の声。アメリカの子供はませてんな~と妻とともに衝撃を受けましたw


Gマクグリン獲得ほか

 INDからFAになっていたG/Cマイク・マクグリンを1年契約で獲得しました。契約の詳細が出てきていないのではっきり分かりませんが、先発経験の豊富な選手なので、バックアップとして獲ったわけではないでしょう。基本的にはRGクリス・チェスターと入れ替えるつもりなのだと思います。

 6-4、325ポンドと大柄。サイズのあるGロヴァオも獲得してますし、シャナハン時代のサイズよりスピード重視路線からの決別確定ですね。とりあえず、すぐに潰れてしまうインサイドのパスプロを何とかしたいということなんでしょう。マクグリンがどれほどのレベルの選手なのか分かりませんが、OL強化に動くフロントの姿勢は評価したいです。

 マクグリンは2008年にドラフト4巡でPHIに加入し、CIN、INDと渡り歩き、早くも4チーム目。CIN時代はグルーデンの下でプレーしたそうです。Cもできるというのはでかいですね。これでCのバックアップを探す必要はなさそう。

 とはいえ、1年契約なので、マクグリンをつなぎにドラフトでGを指名する可能性は依然高いです。

 あと、昨日、CBのEJ・ビガーズと再契約。このニュースを聞いてガッカリ。個人的には、Sメリウェザー、CBウィルソン、ビガーズの3人とは絶対再契約をパスして欲しいと思ってたのですが、メリウェザーに続きビガーズも連れ戻すとは。去年、1年契約でTBからやってきた選手ですが、どこがいいのかサッパリ分かりませんでした。gdgdのセカンダリーを建て直すには、選手を一気に入れ替えるのが手っ取り早いと思ってたのに、結局、ほとんど同じ顔触れ。大丈夫ですかね、マジで。

 ビガーズの契約は1年0.795ミリオン。とりあえず、開幕ロスター確定の契約ではないのが救い。

 話は変わって、スキンズの天敵デショーン・ジャクソンがPHIから本当に放出されちゃいました。ギャングとつながっているという報道も出ましたが、他チームが獲得に乗り出しているのを見ると、ギャングの件は放出の理由ではなさそうな雰囲気。本当にギャングメンバーだったらやばすぎて他チームも手を出さないんじゃないかと。6ミリオンものデッドマネーを出してまで、トレードもせずにプロボウラーを放出するというのは不可解な限り。horikomiさんが書かれているように、チップ・ケリーとの確執が要因という説明が一番しっくりきます。

 理由は何にせよ、天敵がいなくなってくれて正直ハッピー。プレー以外でも全く好きになれない選手だったんでなおさら。移籍先はAFCでお願いします。

デプスチャート・ディフェンス

DE  ハッチャー/ボーウェン/ワーシントン/ハミルトン
NT  コーフィールド/ベイカー/ニールド
DE  J・ジェンキンス/ギャザーズ/ゴルストン
OLB オラクポ/B・ジェンキンス
ILB ライリー/K・ロビンソン/ヘイワード/ハル
ILB シャープトンジョーダン/コンプトン
OLB ケリガン/空席
CB  アマーソン/クロフォード/ミニフィールド
SS  メリウェザー/トーマス/ガンプス
FS  空席/ランボ/T・ロビンソン
CB  ホール/ポーター

 ハッチャー加入でDLが随分グレードアップした印象。守備のコーチ陣からはセカンダリーよりもDLの補強を優先して欲しい、との要望があったらしいです。パスラッシュがかからないことには何をやっても無駄ですから、イイと思います。

 デプスチャートでは、ジェンキンスをスターターにしてますが、ハッチャー、コーフィールド、ベイカーを並べ、その両サイドからオラクポ、ケリガンがラッシュを掛けたら、結構強烈なプレッシャーを掛けられるんじゃないかと楽しみ。それでブリッツを減らすことができれば、パスカバーも安定する、てな算段なんでしょうが、うまくいけばいいんですけどねー。

 PHIからギャザーズを獲得してローテーション要員も何となくグレードアップ。頭数は揃ったので、ドラフトでは指名しても下位ですかね。 

 OLBの問題はデプスをどうするか。DALのスペンサーを欲しがっているようですが、3番手待遇で来てくれるとは思えないなあ。個人的には、売れ残っているロブ・ジャクソンを連れ戻したらいいと思うんだけど。このままドラフト突入なら、どこかで指名しないといけないかも。

 ILB陣はFA市場で格安"3匹のおっさん"を連れてきて、とりあえず頭数だけは揃えました。前にも書いたように、今のフロントはILBにリソースを割くつもりはないようなので、ドラフト上位指名はないでしょう。そもそも指名しないかも。

 問題はやっぱりセカンダリー。とにかくぽっかり空いたスターターFSを何とかせねば。仮にライアン・クラークが加入しても、つなぎでしかないので、2巡指名権を投入してスターター候補をゲットするしかないでしょう。バマのハハか、ルイビルのプライアーを獲れたら最高だけど、1巡で消えちゃうだろうなあ。

 1巡指名権がないので、ドラフトへのテンションがなかなか上がりませぬ。それでもFA戦線が一段落し、ドラフトの焦点が定まってきたので、セカンダリーを中心にちょっとずつ情報収集していこうと思いますw


デプスチャート・オフェンス

 FA戦線が一段落した現在のデプスチャートを勝手につくってみたいと思います。そんで、ドラフトの補強ポイントを少し考えてみたいと思います。まずはオフェンス。青字は新加入選手。

QB RG3/カズンズ/空席
RB モリス/ヘルー/トンプソン/ロイスター
FB ヤング
WR1ガーソン/ハンカーソン/空席
WR2ロバーツ/ロビンソン/モス
TE リード/ポールセン/ポール
LT トレント/コンプトン
LG ロヴァオ/レリベウス
  リクテンスタイガー/空席
RG チェスター/ゲティス
RT ポルンバス/キャンベル

 デプスチャートだけを見ると、とりあえず頭数だけは揃っている印象。しかし、よ~く見ていくと、やっぱりOL陣が悲しいほど心許ないです。

 トレントを除けば、スターターはみんな大したことないのに、2012年のドラフトOLトリオ(レリベウス、ゲティス、コンプトン)は誰一人としてスターターの座を掴んでいないのは悲しい限り。レリベウスは先発争い以前に、キャンプにブヨブヨで現れるなどやる気なさ過ぎ。サイズ不足のゲティスはシャナハン親子が去った今、使い道がないんじゃないですかね。唯一可能性があると思われるのはコンプトンだけど、結局、ポルンバスごときを追い越せなかったからなあ。

 てことで、ドラフトではRTとGを1人ずつ指名する必要がありそう。個人的にはドラフト2巡でRTを指名し、開幕からスターターで使ったらどうかと思ってます。でも、プライオリティーが高いのは、穴がぽっかり空いたままのS。2巡はやっぱりSに使ったほうがいいんだろうなあ。

 WRはハンカーソンとロビンソンが伸び悩んでいるのを考えると、どこかで指名する可能性が高い気がします。

 TEは、ポールがほぼST専門なので、ドラフトでもう1枚増やすかどうか。HOUからFAになっているオーウェン・ダニエルスを招待しており、フロントはTEを加えたいような雰囲気。でも、TEに手を出す余裕はないだろうなあ。

 あとは、3番手QBをどうするか。FAでは全く動いていないので、基本は2人体制じゃないかと。ドラフト外で2人くらい入れて、どっちかをPSで残す、そんな感じになるんじゃないかと予想。

ショッピングおさらい

 FA戦線も落ち着いてきたので、ここまでの動きをおさらいしておきます。

再契約
 OLBブライアン・オラクポ フランチャイズタグ
 CB デアンジェロ・ホール 4年17ミリオン
 ILBペリー・ライリー 3年13ミリオン
 DE クリス・ベイカー 3年9ミリオン
 S  ブランドン・メリウェザー 1年1ミリオン
 WR サンタナ・モス 1年0.94ミリオン

 引き留め必須だった4人に加え、モスとメリウェザーをキープ。ベイカーの実績を考えると、9ミリオンは明らかにオーバーペイですが、それ以外はリーズナブルな契約で収まりました。あとはオラクポと長期契約を結ぶのか、1年契約でいくかが焦点です。

新加入
 DE ジェイソン・ハッチャー 4年27.5ミリオン
 OG ショーン・ロヴァオ 4年17ミリオン
 WR アンドレ・ロバーツ 4年16ミリオン
 CB トレイシー・ポーター 2年6ミリオン
 DE クリフトン・ギャザーズ 2年3.2ミリオン
 ILBアダム・ヘイワード 3年3ミリオン
 ILBダリル・シャープトン 1年1.75ミリオン
 ILBアキーム・ジョーダン 1年0.92ミリオン
 OT ブルース・キャンベル 0.71ミリオン

 高額商品はハッチャーだけで、あとは手広く買いあさったなという印象。穴だらけのウチとすると、リーズナブルな中堅選手を集めていくしかないですからね。それにしても、18ミリオンのキャップペナルティーがないとこんなにショッピングできるもんなんだ~。ペナルティーがいかにチーム編成を阻害したかを痛感します。

 個人的には、ロヴァオとポーターはオーバーペイだと思ってます。このサイトでは、ロヴァオはFAのGでは14番目の評価なのに、契約内容は3番目。正直、もっと安く契約できたでしょーに。でも、どうしても欲しい選手には、他チームとの交渉の余地を与えない金額をドンと出すしかないからなあ。フロントの眼力を信じるしかないですかねえ。

 ポーターも正直下り坂のイメージしかなく、1年契約で十分だったんじゃないかと。コーリー・グラハムをBUFにかっさらわれてちょっと焦りましたかねえ。

 ロバーツもオーバーペイだと言われてますが、早い段階から狙っていると言われていた選手なので、多少のぜいたくはしょうがないかと。オフェンス畑の新人HCと復活を期す若いQBのために、新たなウェポンを用意することは、フロントの責務だったと思うんで。

 あとは、ProFootballFocusがILBジョーダンを高く評価してます。イイ買い物をしたかもしれません。

LBアキーム・ジョーダンと契約

 前KCのLBアキーム・ジョーダンと契約しました。契約内容は不明。PHIで6年、KCで1年のキャリアがあります。基本的にバックアップだったようですが、スタッツを見ると、先発の試合も結構多いです。ちなみに地元バージニア出身。

 ILBの獲得は、アダム・ヘイワード(前TB)、ダリル・シャープトン(前HOU)に続き3人目。3人とも格安サラリー(たぶん)。今のフロントはILBに多くのリソースを割くつもりがないことがよ~く分かりました。ワタシはドラフト2巡で大先生の後継者を指名するだろうと予想してましたが、この調子だと指名しても4巡以下でしょうね。

 格安ベテラン3人組にスターターの座を競わせると同時に、STを強化したいというフロントの意志が伝わってきます。3人とも優秀なスペシャルチーマーという評判。去年はSTの中心と期待していたブライアン・キールとキーナン・ロビンソンがIR入り。また、キャンプ中に獲得した大ベテランのニック・バーネットは、スペシャルチーマーのタイプではありませんでした。シャナハンのST軽視が大惨事を招いたのは明らかであり、今のフロントはその反動でスペシャルチーマーをかき集めている印象を受けます。

 地味な補強ですけど、ST重視の方向性はイイと思います。ILBにタレントがいなさすぎることに一抹の不安を感じますけど。できれば、セカンダリーにもバップアップ兼スペシャルなスペシャルチーマーが欲しいところです。


 一方、獲得しようとしていたお得意のTB物件、OTドナルド・ペンはOAK入り。ポルンバスに代わるRT候補だったわけですが、30歳のベテランなんで無理して獲らなくていいんじゃね、と思っていたので、スルーされて良かったです。

 あとは、C Brian De La Puente(前NO)とGマイク・マクグリン(前IND)がスキンズ訪問予定。フロントがOLを何とかしたいと思っているのは好印象。


Sメリウェザーと再契約

 え~、なにそれ~。このニュースを聞いた瞬間、テンション下がりました。有力Sを取り損ね、今年はつなぎでそこそこのベテランと契約したらいいと思ってましたが、まさかメリウェザーと再契約とは。決して使えない選手とは思ってないんだけど、ウチに加入してから、お祓いを受けたほうがいいんじゃねと思うほどの不運の連続で、その「負のオーラ」が気になって、気になって。。。ちなみに契約は1年1ミリオン。

 メリウェザーは昨シーズン、開幕スターターのバカリ・ランボが期待ハズレだったため、代わりにFSのポジションに入ってました。この人はやっぱり、SSとしてスクリメージラインに近い位置にセットしたほうが持ち味を発揮できるタイプ。なので、今年はFSをちゃんと確保して、メリウェザーは絶対にSSで使ってほしい。SSとして使う前提なら、悪くないという気もしてくる。

 ただ、ヘルメット・トゥー・ヘルメットの危険タックルはやめれ。15ヤードの罰則は痛いし、去年はヒットした自分が脳震盪を起こしたこともあったし。

 で、FSは依然、空席状態。ライアン・クラークとはまだ交渉が続いているようですが、BALとNYJが獲得に乗り出してきたというウワサ。PITのライバルBALの参戦はやばいですなあ。

 そのクラークがちょっと意味深なツイート。


 数日前、スキンズファンに「自分をフォローしないで」とツイートし、スキンズ入りするつもりはないような雰囲気をにおわせていました。スキンズの提示額が本人の希望額と隔たりがあったことに不満を示したような感じでした。

 今回、前回のツイート内容を謝罪したのは、自分の市場価値がそんなに高くないことを悟ったんじゃないかと思われます。Moving onというのは、「交渉を進めようぜ」ってことですかね。ズバリ1年2ミリオンでどうでせう。

モンゴメリーカット&ハッチャー契約内容

Cモンゴメリーをリリース
 FAでGショーン・ロヴァオを獲得したため、RGクリス・チェスターがリリースされるかと思っていたんですが、Cウィル・モンゴメリーがカットされました。モンゴメリーカットで空くキャップスペースは1.9ミリオンで、ゴーストが1.5ミリオン。

 モンゴメリーは悪くはないと思うのですが、去年は押し込まれるシーンが多く、リリースはしゃあないですね。地元バージニア北部出身の選手で、キャンプでサインをもらったことがあります。ワタシが差し出したサイン用の紙がクリスマスカードだったことを苦笑いしていて、「人のいい兄ちゃんだなあ」という印象を受けたのを覚えています。てなわけで、リリースはちと寂しいです。

 で、後任のCには、LGリクテンスタイガーが移ることになるかと。元々Cなので、特に問題はないでしょう。バックアップはどうすんのかという話になりますが、ドラフトで押さえるか、3年目のアダム・ゲティスかジョシュ・レリベウスにやらせるか、ですかね。FAで連れてくることはないでしょう。

DLハッチャーの契約内容
 昨日、獲得したDLジェイソン・ハッチャーの契約内容ですが、4年27.5ミリオンで保証額は10.5ミリオン。サインボーナスが9ミリオンで、今年のベースサラリーが1.5ミリオン。つまり、1年目で保証額をすべて償却できる契約になってます。

 1年でカットしても金銭的損害は出ませんが、4年に分割されるサインボーナスのキャップヒットを考えると、最低2年はバリバリ働いてもらう必要があります。4年目はキャップヒットが10ミリオン近くになるので、基本は3年契約ですかね。年齢的にも4年バリバリ働くのは無理でしょうし。高齢&高額契約にちょっと不安でしたが、まあ悪くない契約だと思います。

 スキンズ戦でのダラス守備陣のイメージって、RG3がハッチャーに追いかけ回されるイメージしかなくて、そんな光景を逆に相手攻撃陣に見せてくれたらサイコー。 

Sライアン・クラークは?
 スキンズを訪問したライアン・クラークとの交渉はまだ続いているらしいですが、条件面でまだ溝があるようです。それでも、今のところウチが最有力候補になっているのは間違いなさそうですが。

ショッピング3日目

 今年のFAは地味な買い物で終わりそうだな~と思っていたら、ドカンと高額商品のお買い上げがありました。

1、DLジェイソン・ハッチャー(前DAL)
 4年27.5ミリオン。保証額が分からないので何とも言えませんが、31歳の選手に払う金額としてはビックリ。去年はMVP級の活躍でしたからね、そりゃあ高くつきますわな。DLの補強はとても手が回らないと思っていたのに、こんな大物を連れてくるとは。いいセカンダリーが全然獲れないから、思い切ってDLへの投資に切り替えたんですかね。

 ダラスでは8年のキャリアがありますが、スターターに昇格したのは3年前と遅咲き。気になるのは、11サックを挙げた去年は4-3のDTだったこと。スキンズでは3-4DEに戻りますが、去年のような破壊力を維持できるかどうか。3-4DEでは"so-so"の選手と言われてますんで。DCの手腕が問われますが、ウチのハズレットに使いこなせる能力があるかどうか。

 と、基本的にネガティブシンキングなワタシですが、グズグズだったDLにタレントを加えたことは大いに評価したいです。

2、CBトレイシー・ポーター(前OAK)
 契約内容不明。プランBのコーリー・グラハムは契約目前でBUFにさらわれちゃったらしく、プランCとしてポーターと契約。SBで兄者から奪ったINTリターンTDのシーンしか知らないけど、3番手と見るなら十分すぎる選手じゃないですかね。ただ、16試合出場した去年を除き、毎年ケガしているのがネックなようで。

3、ILBダリル・シャープトン(前HOU)
 1年最大2ミリオン。HOU時代はバックアップだったようですが、意外と出番は多かったみたい。ワタシはドラフト2巡を使って大先生の後継者を指名すべきだと思っているので、そのルーキーが育つまでのつなぎとしてはイイ感じの選手じゃないでしょうか。見たことないけど。

4、DLクリフトン・ギャザーズ(前PHI)
 契約内容不明。いろんなチームを渡り歩いてきたジャーニーマン。去年はPHIで13タックルを記録してます。6-8、340ポンドとものすごい巨漢。ジャーニーマンから大型契約を勝ち取ったクリス・ベイカーにつづけるか。

 あとは、CBウォルター・サーモンド、CBブランドン・ブラウナー、DEアンソニー・スペンサーに興味を持っていると伝えられてますが、まだキャップスペース残ってるんですかね?


有力Sはほぼ売り切れ

 ショッピング2日目のお買い上げは1人。

OLブルース・キャンベル 1年0.71ミリオン
 ストリートFAからの拾いものですが、よ~く覚えてます、この選手。2010年のドラフト時、地元メリーランド大のすげ~OLってことでかなり話題になってました。40ヤード4.75秒という驚愕のスピードを持つOLとして1巡候補と言われてましたが、結局、スリップしまくって、4巡でOAKに指名されました。ずっと気になっていた選手でしたが、NFLでは鳴かず飛ばずだったようで。素材だけなら一級品なんで、ロスター争いさせたら面白そう。

 さて、肝心のセカンダリー補強は今日も進まず。特に、Sの有力選手はほぼ売り切れ状態。バードがすぐに売れなかったので、「もしかして・・・」と一瞬思いましたが、案の定、とても手が出せる金額ではなかったすね。

1. Jairus Byrd (Signed six-year, $54M deal with NO)
2. T.J. Ward (Signed four-year, $23M deal with DEN)
3. Donte Whitner (Signed four-year, $28M deal with CLE)
4. Antoine Bethea (Signed four-year, $26M deal with SF)
5. Chris Clemons
6. Louis Delmas (Signed one-year, $3.5M deal with MIA)
7. Malcolm Jenkins (Signed three-year, $15.5M deal with PHI)
8. Stevie Brown (Re-signed one-year, $3M deal with NYG)
9. Michael Mitchell (Signed five-year, $25M deal with PIT)
10. Nate Allen

 Sトップテンのうち8人が売れちゃいました。やっぱりファーストターゲットにしていたミッチェルを取り損なったのが痛かった。ただ、まともに活躍したのは去年だけの選手に年5ミリオンはちょっと高い気も。同じ金額か少し高い金額を提示していたとしても、PITには勝てなかったでしょうね。そりゃあ、誰だってPITに行きたいでしょーよ。くっそ~。ただ、ミッチェルが好スタッツを残せたのはCARの強力DLのおかげという説もあり、それで納得することにしますw

 有力どころではクレモンスが残ってますが、もう無理して獲りに行かなくていいような。今年はSの長期契約はあきらめて、つなぎでベテランと1~2年契約でいいんじゃないかと。

 てなことを考えていたら、ちょっぴりウレシイニュースが。ライアン・クラークが明日スキンズを訪問することに。本当に契約になったら、何年ぶりの復帰だろ。ぜひとも帰ってきてほしいデス。

 一方のCBでは、タリブは案の定、高すぎて手が出せず。プランBだったコーリー・グラハムもBUFに獲られちゃいました。こちらも後手後手に回っちゃってます。ただ、Sと違い、CB市場はまだまだ豊富。

1. Darrelle Revis (Signed one-year, $12M deal with NE)
2. Brent Grimes (Re-signed four-year, $32M deal with MIA)
3. Aqib Talib (Signed six-year, $57M deal with DEN)
4. Alterraun Verner (Signed four-year, $25.5M deal with TB)
5. Vontae Davis (Re-signed four-year, $39M deal with IND)
6. Dominique Rodgers-Cromartie
7. Sam Shields (Re-signed four-year, $39M deal with GB)
8. Walter Thurmond III
9. Charles Tillman
10. Antonio Cromartie
11. Tarell Brown
12. Captain Munnerlyn
13. DeAngelo Hall (Re-signed four-year, $17M deal with WAS)
14. Corey Graham (Signed four-year, $16M deal with BUF)
15. Derek Cox
16. Chris Cook
17. Terrell Thomas
18. Carlos Rogers
19. Dimitri Patterson
20. Brandon Browner
21. Champ Bailey
22. Asante Samuel

 この中では、サーモンドがダントツで魅力的。つなぎならティルマンかチャンプ・ベイリーでもいいです。ロジャースのカムバックもあったりして。。。

ショッピング初日

 待ちに待ったFA市場が解禁されました。で、スキンズが初日にお買い上げになったのは以下の5選手。契約ニュースが出た時系列順です。

1、ILB ペリー・ライリー(再契約)
 3年13ミリオン。意外と安く済みましたね~。年平均4ミリオンは予想通りですが、4~5年は避けられないと思ってたんで。FA市場解禁数時間前に契約を結んだので、結局、FA市場には出ませんでした。3日間の交渉期間にいいオファーが来なかったんでしょうね~。なんにせよ、無事再契約できてめでたし、めでたし。

2、WR アンドレ・ロバーツ(前ARI)
 4年16ミリオン、保証8ミリオン。ロバーツの名前は随分前から挙がっていたんで、最初からターゲットにしていた模様。ARIのQBがgdgdだった2012年に64キャッチ、759ヤード、5TDというのは立派。去年は43キャッチ、471ヤードと数字を落としてますが、マルコム・フロイドの台頭で出番が減ったようです。スタッツを落としたために、市場価値が下がったともいえ、まあ悪くない買い物じゃないでしょうか。ちびっこスピードタイプですが、スロットだけでなくアウトサイドもできるようです。

3、WR サンタナ・モス(再契約)
 1年契約、金額不明。今日一番のサプライズ。タイプが丸かぶりのロバーツ獲得でモスとの再契約の可能性は消えたと思ったんで。ただただウレシイ。フロントやるじゃん。開幕ロスター確定というわけではなさそうですが。

4、Gショーン・ロヴァオ(前CLE)
 4年17ミリオン。Gは補強できるならしてほしいと思ってたけど、正直、なんでコイツなんだという感覚は否めず。17ミリオンも出すんだったらもっといい選手獲れたんじゃねーの。6-3、315ポンドと大柄。シャナハン時代のサイズよりスピード重視のOLとの決別宣言って感じでしょうか。カイルがOCに就任し、逆にゾーンブロッキングを導入しようとしているCLEから獲得したというのもなんとも。CLE時代はRGだったので、ウチのRGクリス・チェスターと交代ということですかね。あれ、チェスターはリリースしないの? リリースすれば、2.7ミリオンのキャップスペースが空くのに。

5、ILBアダム・ヘイワード(前TB)
 3年3ミリオン、保証0.3ミリオン。ウチのフロントは毎年TBから誰か連れてこないと気が済まないみたい。TB物件はもう食傷気味ですが、この選手は悪くないかも。TBでスペシャルチームのエースだったらしく、ほぼ毎年16試合に出ているタフさも頼もしい。gdgdだったスペシャルチームの建て直し&大先生の抜けたILBのデプス強化というマルチロール商品。精悍な顔つきがグッドです。

 今日のお買い物は以上。肝心のセカンダリーが手付かずなのが気になる~。ウチが狙っていたSマイク・ミッチェルは憎っくきPITへ。Sマルコム・ジェンキンスはPHIに決まりました。CB市場の動きは鈍いので焦る必要はないけど、Sは心配になってきました。スターターFSを取り損なったら、今年のFA戦線は大失敗です。あれ、すぐに売り切れると思ってたバードが残ってますねえ。もしかして、もしかして。。。

 あと、CBコーリー・グラハム(前BAL)、DEアントニオ・スミス(前HOU)のスキンズ訪問が決まっているそうです。


ショッピングリスト

 CBタリブとSミッチェルのほかに、スキンズが獲得に興味を持っているとウワサされる選手の名前が挙がってきました。

 RB ダレン・スプロールズ(NO)
 WR ケニー・ブリット(TEN)
 WR アンドリュー・ホーキンス(CIN)
 CB キャプテン・マナーリン(CAR)※読み方違うかも
 CB コーリー・グラハム(BAL)
 S  ジャイラス・バード

 この中で意外だったのはスプロールズ。RBの補強には動かないと思っていたんで。かなり本気で獲りにいっているというウワサです。往年のスピードはなくなっているとはいえ、それでもあのレシーブ力は魅力的。素晴らしいウェポンになると思います。PRとしても使えますし。

 ただ、RG3にはRBにパスを投げるっていう意識がほとんどないんですよね~。どんなにレシーブのうまいRBを獲っても、使いこなせるかどうかはQB次第じゃないかと。ロイ・ヘルーとタイプが重なるのも気になります。

 ブリット獲得を希望していたワタシとしては名前が挙がっただけでもウレシイ。ホーキンスもいいですね。おととしだったか、CIN戦で痛い目に遭ったので鮮烈なインパクトが残ってます。

 バードはとりあえず代理人に値段がおいくらくらいか確認するだけで終わるでしょうw

 あと、ぜひショッピングリストに加えてもらいたいのが、KCのWRデクスター・マクラスター。去年の大雪の試合、マクラスターのリターンにボコボコにやられたのが強烈すぎて、「こんな選手が欲しい!」と思ってました。RBからWRに転向した選手のようで、レシーバーとしての能力はよく分からないのですが、それでも去年は53キャッチ、511ヤードと悪くない。マルチロールの選手としては、スプロールズよりこっちのほうが欲しいデス。

ターゲットはCBタリブとSミッチェル?

 FA選手との交渉が解禁され、どのチームが誰に接触しているとか、いろんな情報・ウワサが飛び交っています。スキンズでは、CBアキブ・タリブ(NE)とSマイク・ミッチェル(CAR)の獲得に動いていると伝えられています。

 ミッチェルについては、ワタシもいいんじゃないかと思っていた選手なんでウエルカムな動き。よく知らない選手だけど。

 問題はタリブ。GMアレンとダグ・ウィリアムスがTB時代に1巡指名した選手で、去年も獲得に動いており、相当思い入れがある模様。ワタシ的には凶悪犯罪の印象しかなくて、正直パスしたい選手。

 しかも、お値段がかなり高くつことは確実。GBがCBサム・シールズに4年39ミリオンというとんでもない契約をしてくれたおかげで、CBの相場がつり上がっちゃいました。タリブを獲得するには、年10ミリオンは覚悟する必要がありそう。本人もCBトップのサラリーを要求しているようだし。エリートコーナーだとは思うけど、年10ミリオンを出したいとは思いませんね。そんな金出すなら、年5ミリオンのCBを獲った上で、残りの5ミリオンでDLとOLを補強して欲しい。

 それにしても、GBはFA市場解禁直前に余計なことをしてくれたもんです。この雰囲気だと、ジャイラス・バードは年12ミリオンは越えちゃうんじゃないすか。Sに12ミリオンの時代か~。

もうすぐFA市場解禁

 FA市場が11日に解禁されるのに先立ち、明日8日から交渉が可能になります。解禁までの3日間で大物FAはほとんど決まっちゃってるでしょうね。ウチが誰とコンタクトするのか、興味津々。で、ウチがどんなふうに動くのか、ワタシなりに考えてみたいと思います。

【S】
 真っ先に補強に動くと思われるのがここ。メリウェザー、ダウティーの両スターターがFAで、ペラッペラのポジション。最低でもスターター1人はFA市場で連れてくるはずです。

 必要なのはFSのほう。貴重なスペシャルチーマーであるダウティーをベテランミニマムにちょっと毛が生えた程度の金額で連れ戻すと予想。ダウティーと昨年のドラ4、フィリップ・トーマスはともにSS向き。ドラ6のバカリ・ランボはFSですが、全く使い物にならず。てことで、欲しいのは守備範囲が広いボールホークタイプのFS。

 FSのFAでは、言うまでもなくジャイラス・バード(BUF)がベスト。ですが、年平均10ミリオン近くが必要と言われており、補強ポイント山盛りのウチが一つのポジションに大枚をはたく余裕はナシ。年5~6ミリオンクラスの選手を狙っていくしかないでしょう。

 で、ワタシが有力候補じゃないかと見ているのが、マルコム・ジェンキンス(NO)、マイク・ミッチェル(CAR)あたり。ここらの選手が獲れたら、デカイと思うのですが。

【CB】
 再契約したDホールと2年目のアマーソンがスターターを務めると仮定すると、必要なのは3番手。幸い、今年はCBのFA市場は充実しているらしいので、中堅クラスでもいい選手を獲れそうな雰囲気。3番手CBを確実に押さえて欲しいです。

【WR】
 ジョシュ・モーガンとサンタナ・モスがFAで抜け、ハンカーソンもACL断裂から回復途上。WRもFA市場で1人は押さえておく必要があります。ただ、ガーソンがいるので、エース級は必要なく、2番手またはスロットがターゲット。サラリーがリーズナブルな中堅選手を狙っていくでしょう。ラッキーなことにWRも供給過多だそうで。

 で、候補になりそうな選手は、アンドレ・ロバーツ(ARI)、ブランドン・ラフェル(CAR)、ジェイソン・アバント(PHI)あたりじゃないかと予想。個人的には、ケニー・ブリット(TEN)がいいと思うんだけど、ちょっとリスキーですかね~。

【RT】
 ここはどう動くかちょっと予想がつきません。個人的にはドラフトで補強したいポジション。ポルンバスをリリースしていないのを見ると、FA市場では動かないのかなあ。グルーデンがCIN時代に一緒だったアンソニー・コリンズの獲得に動くのでは、と予想する報道もありますがどうでしょう。個人的にはマイケル・オアーが魅力的ですが。

【ILB】
 デクウェル・ジャクソンに興味を示さなかったのを見ると、フレッチャー大先生の後継者はドラフトで探すんじゃないかと予想。2巡指名権を使って、ウィスコンシン大のクリス・ボーランドを指名するとか。

 ライリーとの再契約交渉はまだまだ開きがあるそうで。結局、FA市場を試してみるわけですか。高額オファーをするチームが現れるとは思えないので、戻ってくるとは思うのですが。

【その他】
 G/C、DLも補強したいですが、手が回るかどうか。ただ、ラインだけは中途半端な補強はしてほしくないです。補強するならガツンとやっちゃって下さい。

チャンプ・ベイリー?

 チャンプ・ベイリーがDENからカットされたとかで。戻ってきてくんないですかね~。ワタシがスキンズファンになった時は既にいなかったので、バーガンディ&ゴールド姿を一度見てみたい。頼みますよ、アレンさん。

 ウチはとにかくDBがスカスカなんで、現実的にも有望な移籍先だと思うんだけど。そのままCBでもいいし、コンバートしてもいいよと言っているSでもいいし。

 ズバリ2年7ミリオンでどーすか。身体的に限界に来ている可能性があるので、1年でカットしてもデッドマネーが少ない契約にする必要があるけど。



DEキャリカーら5選手カット

 FA市場解禁前に以下の5選手がカットされました。カッコ内はカットで空くキャップ枠です。

DE アダム・キャリカー(2.98ミリオン)
P  サブ・ロッカ(1.2ミリオン)
TE リチャード・クイン(0.57ミリオン)
RB ジャワン・ジェイミソン
RB ダヴィン・メゲット

 特にサプライズはないですね。キャリカーのヒザは全然治らず、ほぼ2シーズンアウト。ケガは気の毒だったけど、キャリカーごときに払いすぎたのは明らかな失敗でした。

 キャリカー、ロッカ、クインの3人で4.75ミリオンのキャップ枠が空きますが、「51人ルール」で今までサラリーが52番目以下だった3人分のキャップヒット(3人とも0.495ミリオン)が加算されるので、実際に空く枠は約3.3ミリオン。

 中堅スターター候補を1人買える枠が空きました。これはこれででかいですが、補強ポイントがてんこ盛りなので、もっと余裕を空けたいところ。OGチェスター、DEボーウェン、OTポルンバスあたりがどうなりますかね。再建期に突入したチームなんで、がんがんリストラしちゃっていいと思いますけど。

 あと、さっき気付いたんですが、今オフ、新しいパンターも探さないといけないんですねー。そろそろまともなパンターが欲しいっす。

オラクポにフランチャイズタグ

 オラクポにフランチャイズタグを貼りました。フロントはぎりぎりまで迷っていたようです。確かに、オラクポに11.455ミリオンのサラリーは高い、という感覚は否めませんからね。これで30ミリオンあったサラリーキャップ枠は、一気に18ミリオンに縮小しちゃいましたし。

 でもまあ、タグを貼るしか選択肢はなかったように思います。年10サックをコンスタントに稼いでくれるパスラッシャーはそうそう見つからないので。

 本人はタグを貼られて不満かと思いきや、意外と喜んでいる模様。「スキンズは今まで生え抜き選手に冷たかったけど、オレを引き留めの最優先にしてくれた」と。オラクポにとってスキンズ残留が第1希望だったことがうかがえ、好感度アップですね。

 今後は長期契約交渉に焦点が移りますが、年平均を10ミリオン以内に抑えてキャップヒットを少しでも軽くして欲しいところ。来年FAになるケリガン引き留めのための予算も必要だし。でも、すぐには解決しないでしょうねえ。
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読書感想文

 ロバート・ゲーツ元米国防長官の回顧録「DUTY」をやっと読み終えました。1日平均20ページずつ読み続けてちょうど30日。もうちょっと早く読み終えたかったけど、ワタシの英語力ではこれが限界。それでも集中力、持続力の乏しいワタシにしては割と頑張ったほうかも。

 600ページありましたが、すべてがリアルな内容なので、最後までドキドキ感を持って読めました。

 ワタシはゲーツさんが取った施策をすべて評価しているわけではありません。特に、F22の生産中止は勿体なかったかなあと。F35の開発があそこまで遅れ、製造コストが暴騰するとはゲーツさんも予想してなかったんじゃないかな。

 それでも、「ゲーツさん、すげーな」と最も感じさせられたのは、個人的なイデオロギーを排し、リアリズムに徹するその姿勢でした。人は誰も個人的な思想や感情、先入観を土台に物事を判断してしまいます。でも、ゲーツさんの場合は、まず事実があって、それを土台に物事を判断する。先入観のある事案であっても、他人の意見を聞いて修正できる柔軟性を持ち合わせている。これはなかなかできることじゃないです。

 特にすごいと思ったのは、アフガニスタンに増派する兵力の規模をめぐる議論。ゲーツさんはアフガンでソ連が「占領軍」と見なされて失敗した教訓から、大幅な増派には慎重でした。ところが、現場の指揮官からは、ゲーツさんの予想より大幅に多い4万人の増派を要請されます。これを聞いたゲーツさんは一瞬、「気が狂ったのか」と驚愕するのですが、指揮官の分析を聞いて考えを改め、4万人増派支持に転じました(最終的には3万人増派で収まりますが)。この柔軟性には本当に驚かされました。

 本人が全て自分で書いたのか、プロのライターさんに書いてもらったのか分かりませんが、文章が本当に上手でした。特に、最前線で戦う兵士たちや戦死・負傷した兵士たちに対して溢れ出る愛情の描写は秀逸で、ワタシも何度も泣いてしまいました。

 中でも、一番感動的なのが最後。ゲーツさんにもアーリントン国立墓地に埋葬される資格があり、既に「セクション60」に埋葬してほしいとお願いしているそうです。セクション60とは、イラク・アフガンで戦死した多くの兵士たちが眠っている区画。回顧録は次の一言で締めくくられています。

 「最大の名誉は私の英雄たちとともに永遠の眠りにつけることだ」

 米近代史の貴重な記録でもありますし、米政治・外交に興味のある人には、本当にオススメの一冊です。