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RG3はイップス?

 クリス・クーリーは引退後、地元ラジオ局でスキンズ専門アナリストをしているのですが、選手の問題点を細かく指摘する辛口の分析で有名になっています(ワタシはラジオを聞かないので、一度も聞いたことがありませんが)。

 昨日のワシントン・ポストに、クーリーがRG3をどう分析したか、ラジオで語った内容が詳しく出ていました。で、その中で、ものすごく気になったのが、この指摘です。

 He has the yips. He does have the yips, where the ball’s just not coming out of your hand right.....

 え、イップス!? この内容だけではクーリーが具体的にどの動きのことをイップスと言っているのかは特定できないのですが、前々回のエントリでワタシが批判した、いったん振りかぶってからボールを投げるのを止めてしまう動きがイップスに当てはまるのではないかと思いました。

 Wikiによると、イップスの定義はこうです。

 「精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、自分の思い通りのプレーができなくなる運動障害のことである。本来はパットなどへの悪影響を表すゴルフ用語であるが、現在では他のスポーツでも使われるようになっている」

 Wikiが書いているように、イップスといえばゴルフ。スイングを途中でストップし、もう一度打ち直すという奇妙なあの動作です。RG3の振りかぶってから、スローイングの動作を止めてしまう動きが、ゴルフのイップスに似ているとワタシには見えるのです。

 ターゲットがカバーされていたから、意図的に投げるのをやめたのかもしれないけど、RG3はこの動きがあまりにも多すぎる。アメフト経験のないワタシにははっきりしたことは分からないけど、ターゲットが空いているかどうかの判断は、スローイングのモーションを取る前にするのが普通じゃないですかね。空いていればそのまま投げるし、空いていなければモーションを取らない、これが普通じゃないですかね。なので、投げるのを途中でやめる動きは、RG3の判断ではなく、体が勝手に止まってしまうイップスの症状にワタシには見えるのです。

 本当にイップスを患っているとすれば、事態は深刻です。負け試合が続き、HCやメディアからも批判され、このままスターターの座を降ろされれば、「空前のバスト」の烙印を押される恐れがあり、RG3にのしかかる精神的プレッシャーは相当なはずです。この状態では、メンタル面に由来するイップスを治すことはますます難しくなっていくと思います。

 RG3はステップバックが5歩のところが3歩になったり、3歩が1歩になっているとグルーデンが指摘しましたが、これもメンタルが影響しているのようではないかという気がしてきました。

 他のポジションのように先発枠が複数あったり、野球のように2軍で調整できたらいいのですが、決して失敗が許されないのがNFLのQB。24歳の若者にはちょっと厳しすぎる試練にも見えてきます。