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2011敗因を考える(上)

 新年明けましておめでとうございます。今年もご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。

 さて、元日のシーズン最終戦、新年早々しょーもない試合を見せられたって感じです。知り合いの日本人のご家庭から新年会に呼ばれていたため、ビデオで録画した試合の映像を早送りしながら見たのがせめてもの救い。4Q途中まで10-13と競っていて、「勝ってドラフト順位が下がったらどうしよう」などと変な心配をしながら見ていたんですが、終わってみれば10-34。心配した自分がアホでした。

 ただ、OLBオラクポが天敵ビック相手に2サック&1FFは良かった。どちらもいつもの右サイドではなく、左サイドからのパスラッシュ。ケリガンがOLBに慣れてきたことで、オラクポとの位置をチェンジできるようになり、パスラッシュのバリエーションが増えました。もう少し早くこれができれば良かったんですが、来年への明るい材料です。

 あと、RBロイスターが20キャリー、113ヤードと2試合連続100ヤードを記録。平均5.6ヤードというのが立派。ヘルーもスクリーンパスから痛めた足を引きずりながらの47ヤード爆走TDには興奮しました。両新人は来季もやってくれるでしょう。

 昨日の試合のことはこれくらいにして、5-11に終わった2011シーズンの敗因を考えてみたいと思います。

1、QB

 言わずもがなって感じですが、敗因の60~70%を占めるのはQBでしょう。

 グロスマンとOCカイルの相性は悪くないというより、むしろ良かったと思います。シーズン後半はプレーアクションからのタイミングパスがいい感じで決まり、オフェンス全体にリズムがあって見ていて楽しかった。

 でも、すべてをぶち壊すのが、グロスマンのポカ。TDパスが16に対し、INTが20、ファンブルロストが5。どんなにいいオフェンスをしても、これだけターンオーバーが多いと勝てる試合も勝てないです。TDとINTの数字がせめて逆だったら、あと3つくらいは勝ち星が増え、地区優勝争いに絡めていたんじゃないかと思います。

 グロスマンのもう一つの欠点は、プレーが崩れたら何もできないこと。 エスケープしてパスを通すというような器用さはないし、鈍足だから走れないし、判断が悪いから投げ捨てようとしてもINTされたり、インテンショナルグランディングを取られたり、これだけプレーをエクステンドできないQBも珍しい。

 W6から3試合先発したベックはお話しにならないレベルでした。そのベックをシャナハンは絶賛していたんですから、シャナハンのQBを見る目の無さはひどいと言わざるを得ないです。

 結局、2年連続でQBのチョイスに失敗したことになります。シャナハンはカレッジQBのビデオを見てリサーチを始めている発言しましたが、もう親父さんには選ばせたくないですね。息子のカイルに好みをQBを選ばせるしかないように思います。グロスマンを推したのはカイルなんですけどね。少なくともマクナブの時のように、カイルのプレーコールに合わないQBを選ぶということはないでしょうから。

 今まで「アメフトってQBだけじゃねーよ」と頑なに信じてきましたが、最近は「アメフトってやっぱQBだよね」と思うようになりました。今オフの関心は、どのQBを獲るか、に尽きそうです。

2、タレントの不在

 プロボウル選出ゼロが示すように、スキンズには「ゲームチェンジャー」と呼べるようなタレントがいないです。PHIとの最終戦もデショーン神に一発ぶちかまされましたが、試合の流れを変えるウェポンの不在はやっぱきついです。

 今のスキンズで本当の意味でタレントと呼べるのは、SランドリーとTEフレッド・デービスくらいだと思うんですが、ランドリーはケガに悩まされ、デービスはマリファナ常用で出場停止処分を食らう有り様。OLBオラクポ&ケリガンはグッドプレーヤーだとは思いますが、DALのウエアのようなゲームチェンジャーではないですね。

 DETのCJやCINのAJ・グリーンなんかを見て強く感じるのですが、特にWRにタレントが欲しいところ。超一流WRを手に入れるのは至難の業ですが、NYGがドラフト外から発掘したビクター・クルーツのような例もあるわけですから、可能性はゼロじゃないと思います。

 3巡ルーキーのWRハンカーソンが大化けする逸材なのかどうか。マイアミ戦では100ヤード以上を記録し、ポテンシャルの片鱗を見せてくれましたが、その試合でIR入りしてしまい、見極めができなかったことが返す返す残念。

 リーグワースト2位のターンオーバーレイシオが示すように、守備陣もタレント不足。オフの補強で堅実な選手を揃えたとは思うけど、やっぱりそれだけじゃ勝てないなあと感じたシーズンでした。

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