SSブログ

11スタッツ&12展望 OL

<開幕スターター>
LTトレント・ウィリアムス
 出場10 先発10
LGコーリー・リクテンスタイガー
 出場5 先発5
Cウィル・モンゴメリー
 出場16 先発16
RGクリス・チェスター
 出場16 先発16
RTジャマール・ブラウン
 出場12 先発12

<バックアップ>
Tショーン・ロックリアー
 出場8 先発4
Tウィリー・スミス
 出場4 先発3
Tタイラー・ポルンバス
 出場5 先発4
Gモーリス・ハート
 出場8 先発8
Cエリック・クック
 出場6 先発2

 LTトレントは「まずまず良かった」という評価が多いです。そのあたりあまりよく分からないんですが、試合を経るごとにサックを許す場面が減ったような気はします。ただ、トレントの場合、能力云々というより、精神的な未熟さが問題。TEデービスとともにマリファナ使用で出場停止処分をくらいましたし。チーム最高給なんだから、もっとしっかりしてもらわないと。

 LGリクテンスタイガーはものすごく良かっただけに、負傷離脱は痛かった。RFAなのでテンダーオファーを出して残留、ということになるでしょうが、開幕に間に合いますかね。故障したヒザの状態によっては、リクテンスタイガーは使えない、くらいの姿勢で補強に臨む必要があるかも。ただ、そもそもGの層の薄さは深刻なので、リクテンスタイガーのケガの具合とは関係なしに要補強。

 Cモンゴメリーは前のスターターのラバックよりは全然イイと思いますが、リーグ全体では中の下のセンターじゃないですかね。今オフFAになりますが、キープするか、グレードアップを目指して他の選手を探すか、ちょっと迷うところ。ただ、それほど高いサラリーにはならないだろうし、補強してもモンゴメリーをバックアップにできるなら、デプスが厚くなるので、残留が基本ラインでしょうか。

 FA加入のRGチェスターは、アナリストから「オフェンス陣のMVP」といわれるくらい高い評価でした。

 RTブラウンは、依然としてケガから全盛期のパフォーマンスに戻れないみたいです。RTを代えるべきだという意見も目にします。ただ、昨年、開幕前に契約を延長したばかりなので(確か5年25ミリオンくらい)、今年はブラウンでいって、来年からウィリー・スミスをスターターに昇格させる、という流れになるんじゃないかと。

 あとは、スターターの故障離脱でOLが崩壊した昨年の二の舞にならないよう、絶対にデプスを薄さを放置して欲しくないです。ロックリアーはツイッター騒動でシャナハンの怒りを買って100%サヨウナラ。クックも使えないことが判明してますし。

 で、結局、補強が必要、あるいは可能ならした方がいいのは、スターターではLG、C、それとバックアップでしょうか。OLはスターターだけで5つもポジションがあるので、一朝一夕にグレードアップさせることはできないでしょうが、とにかく毎年投資し続けることが肝心。また、5人全員に高いサラリーを払うことはできないので、ドラフトで「当たり」を引くことも重要。僕がファンになってから、ドラフトでOLの「当たり」を見たことがないで不安ではありますがw

 話は変わって、「24」シリーズのキーファー・サザーランド主演の新ドラマ「TOUCH」(FOX)の第一話が先週放送されました(第二話は3月放送らしいです)。

1.png

 いや~、これはかなりオモシロイ。シナリオが洗練されているし、カネもかけているみたいだし。アクションはそれほど多くなさそうだけど、短気で影を背負ったサザーランドの役柄はジャック・バウアーそのまんま。どのようなストーリー展開になるのか、ものすごく楽しみ。(第一話は東京も出てきますが、見ていて恥ずかしくなる場面設定でした)


11スタッツ&12展望 TE

フレッド・デービス
出場12 先発12
59レシーブ、796ヤード、平均13.5ヤード、3TD

クリス・クーリー
出場5 先発5
8レシーブ、65ヤード、平均8.1ヤード

ローガン・ポールセン
出場16 先発6
11レシーブ、138ヤード、平均12.5ヤード

マイク・セラーズ
出場12 先発0
1レシーブ、15ヤード、平均15ヤード

 スキンズの数少ないストロングポイントと言われていたTEですが、今オフはどう動くべきか、悩ましいポジションです。

 まず、去年才能を開花させたデービスはUFAになりますが、マリファナ使用で4試合の出場停止処分をくらっており、どの程度の契約を結ぶべきか、さじ加減が難しいところ。どのくらいマリファナをやっていたのか分かりませんが、警告を受けながらもやめられなかったというくらいですから、マリファナと決別するのはかなり大変じゃないかと。再度引っ掛かったら、もっと重い処分を科せられることになるでしょうから、再契約にはリスクが伴います。

 といっても、TEがリーグを席巻するこのご時世でも、リーグトップ5に入るくらいの能力を持つデービスを手放すことはしないでしょう。出場停止処分がなければ、間違いなく1000ヤード突破していたでしょうし。昨オフ、大幅に減量し、顔つきも精悍になり、精神的にも成長しつつある感じを受けたので、チャンスを与えたいです。

 一方、クーリーは故障に悩まされ、ほとんど仕事ができず。本人は「ロックアウトの犠牲者」と、相次ぐ故障はオフにコンディションを整えられなかったせいだと言っていますが、それでも衰えを感じました。高いサラリーに見合う選手ではなくなりつつあるのは事実ですが、放出はしないでほしいです。クーリーは数少ない看板選手ですし、これまでのチームへの功労も考慮して、リベンジのチャンスをあげて欲しいです。まあ、興行的に重要な選手なので、手放すことはないと思っていますが。

 デービス、クーリーが離脱した後、先発を務めたのはポールセンですが、ほとんどパスターゲットとして使われませんでした。期待されたブロッキングでも、肝心な場面での反則が目立ちました。

 セラーズはほとんどスペシャルチームでしか出番がなく、100%お別れでしょう。

 個人的には来季もデービス、クーリー、ポールセンの3人でいいと思っています。ただ、最近、NFLでは化け物のようなTEが次々に出現し、TEの重要性が一段と高まっているので、ドラフトでの指名はありうるかと。ただ、補強ポイントが山積みであることを考えると、中下位での指名になるでしょうが。

 FAでTEに大金を使うことはまずないでしょうが、一応、主なFAなこんな感じです(*はタグを貼られる可能性が高い選手)

Jermichael Finley *
Fred Davis
Martellus Bennett
John Carlson
Jacob Tamme
Scott Chandler
Kellen Davis
Visanthe Shiancoe
Jeremy Shockey
Joel Dreessen
Daniel Fells
Bo Scaife
Leonard Pope

 話は変わって、前から一度行ってみたいと思っていたハンバーガーチェーンのShake Shackに行ってきました。ハンバーガーにチーズコロッケが挟んであると聞いていたんですが、それがこれ↓
1.JPG

 写真では分かりにくいんですが、茶色いのがチーズコロッケ。その下に黄色いのが見えますが、これが溶けたチーズがからまったハンバーグです。

 ふわふわのチーズコロッケがはさまったハンバーガーというのは、今まで体験したことのない食感で、かなりうまかったです。ただ、びっくりしたのが、値段の高さ。ハンバーガー1個で10ドル弱、フライドポテトもつけたら、消費税と合わせて13ドルくらいになりました(しかもドリンクなし)。

 一緒に行ったアメリカ人の友人が「東京みたいな値段でしょ」と言ってましたが、13ドルのファーストフードなんて日本で聞いたことないっす。

11スタッツ&12展望 WR

 元ワシントン・ポスト紙のスキンズ番記者でスキンズ情報には定評のあるNFLネットワークのジェイソン・ラカンフォラが、スキンズは兄者を獲らない、トレードアップしてRG3を獲りに行くだろう、と言っているらしいです。いろんな情報が交錯してわけがわかんなくなってきました。個人的にはRG3がラックに続く第2志望なのでウエルカムなシナリオではありますが。

 さて、「11スタッツ&12展望」シリーズ、ようやくWR編です。

ジャバー・ギャフニー

出場16 先発15
68レシーブ、947ヤード、平均13.9ヤード、5TD

サンタナ・モス

出場12 先発12
46レシーブ、584ヤード、平均12.7ヤード、4TD

ドンテ・ストールワース

出場11 先発0
22レシーブ、309ヤード、平均14.0、2TD

レオナード・ハンカーソン(ドラフト3巡)

出場4 先発2
13レシーブ、163ヤード、平均12.5ヤード

テレンス・オースティン

出場13 先発0
12レシーブ、137ヤード、平均11.4ヤード

アンソニー・アームストロング

出場14 先発2
7レシーブ、103ヤード、平均14.7ヤード、2TD

デービッド・アンダーソン

出場4 先発0
7レシーブ、79ヤード、平均11.3ヤード、1TD

ナイルズ・ポール(ドラフト5巡)

出場13 先発2
2レシーブ、25ヤード、平均12.5ヤード

ブランドン・バンクス

出場16 先発0
1レシーブ、10ヤード、平均10ヤード

アルドリック・ロビンソン(ドラフト6巡)

出場機会なし

 やたら数だけ多く、内容はなんともなユニット。まともに使えたのがギャフニー、モス、ストールワースのベテランだけというのは寂しすぎ。若手が伸び悩んだのが悲しいですね。

 特に、一昨年ブレークしたアームストロングが大ブレーキ。一体何が原因だったんでしょう? もともとキャッチングは下手だと思ってましたが、去年はスピードも今一歩に見え、使い物にならない、という印象さえ受けました。

 トレード加入のギャフニーは予想以上に安定した活躍。チームを鼓舞する気迫のこもったプレーがイイですね。一気に好きな選手になりました。一方、モスはケガで4試合離脱したとはいえ、エースにしてはさみしいスタッツ。ミスも多かった気がしました。

 いずれにせよ、相手が脅威を感じるレシーバーが1人もいないことは明白。ハンカーソンには大器の片鱗を感じましたが、去年ケガであまり経験が積めなかったので、もう1年は教育期間になるんじゃないかと。今年はFA市場にスタータークラスがゴロゴロ出てくるらしいので、獲りにいっていいと思います。モスにも衰えが見え始めていますし。

 FAになる主なWRはこんな感じだそうです( *はタグを貼られる可能性が濃厚な選手)

Vincent Jackson
Dwayne Bowe *
Wes Welker *
Brandon Lloyd
Marques Colston
DeSean Jackson
Stevie Johnson
Reggie Wayne
Robert Meachem
Mario Manningham
Pierre Garcon
Laurent Robinson
Braylon Edwards
Early Doucet
Ted Ginn
Plaxico Burress
Roscoe Parrish
Jerome Simpson
Jerricho Cotchery
Eddie Royal
Steve Smith (PHI)
Mark Clayton
Harry Douglas
Andre Caldwell
Josh Morgan
Donte' Stallworth

 FA市場には出てきそうにないボウ、ウェルカーを除けば、ビンセント・ジャクソンがダントツに魅力的ですね。ただ、サラリーが高額になることが間違いないジャクソンをスルーしても、一流レシーバーがゴロゴロ。供給過多でイイ交渉ができそうですし、今年はWR狙い目だと思います。

続QB考

 MIAが新HCにGBのOCを招聘したことで、マット・フリンもMIA行きが濃厚だとか。フリン獲りを期待していた僕としては、かなりがくっときました。

 そんな中、今日読んだ記事でこんなことが書いてありました。ドラフト情報だけでメシを食っているESPNのメル・キーパー曰く、「噂によるとスキンズはフリンをあまり評価していないらしい。だから、スキンズはフリンを獲りに行かないと思う」とのこと。

 で、ここからが問題。ラック&RG3はムリ、フリンはスルー、てな状況で、どのQBを獲りに行くのか。キーパーの予想では、"I keep hearing Peyton Manning for Washington." -- or lesser quarterbacks in the draft. だそうです。なんか、本当に兄者がスキンズに来るような気がしてきました。。。そうなったら、本音ではウレシイです、ハイ。

 lesser quarterbacks in the draftとして紹介されているのが以下の3人。

Brock Osweiler(アリゾナ州立大)
Nick Foles (アリゾナ大)
Ryan Tannehill(テキサス農工大)

 キーパーの評価を読む限り、3人ともちょっとビミョーな感じ。Foles以外は見たことがないので、今度ヒマな時に映像を探してみたいと思います。

11スタッツ&12展望 RB

 LBコーチのルー・スパノスがUCLAのDCに就任するため、チームを去ることになりました。スパノスの手腕についてはよく分からないんですけど、15シーズン、PITでアシスタントをしていた経験があり、個人的にはDCハスレットを解雇してスパノスを昇格させてはどうかとずっと思ってました。なので、今回の引き抜きはちょっと残念。

 サイドラインではいつもハズレットの横で全身を使ってユニークなシグナルを送っていたのが印象的なコーチでした。カレッジで実績を上げて、また戻ってきてほしいですね。

 さて、ポジションごとに今シーズンのスタッツを振り返りながら、来季に向けた補強などを考えてみたいと思います。グロスマンのスタッツを振り返っても時間の無駄なので(というか振り返りたくない)、QBはパスして、RBから始めたいと思います。

ロイ・ヘルー

出場15 先発5
ラン 151キャリー、640ヤード、平均4.2ヤード、2TD
パス 49レシーブ、379ヤード、平均7.7ヤード、1TD

エバン・ロイスター

出場6 先発2
ラン 56キャリー、328ヤード、平均5.9ヤード
パス 9レシーブ、68ヤード、平均7.6ヤード

ティム・ハイタワー

出場5 先発5
ラン 85キャリー、321ヤード、平均3.8ヤード、1TD
パス 10レシーブ、78ヤード、平均7.8ヤード、1TD

ライアン・トレイン(既に解雇)

出場8 先発4
ラン 59キャリー、200ヤード、平均3.4ヤード、1TD
パス 6レシーブ、23ヤード、平均3.8ヤード

ダレル・ヤング(FB)

出場13 先発8
ラン 6キャリー、33ヤード、平均5.5ヤード、1TD
パス 15レシーブ、146ヤード、平均9.7ヤード

 開幕スターターはトレード加入のハイタワーでしたが、ヒザを負傷し、IR入り。トレインはスランプに陥り、シーズン終盤はヘルー&ロイスターの新人コンビがランの主軸を担うことになりました。

 その新人コンビはなかなかの活躍。ヘルーは先発5試合中3試合で、ロイスターは2試合中2試合で100ヤードを突破。来季に期待を抱かせてくれる数少ない明るい材料でした。OLが弱いスキンズでは立派なスタッツです。

 特に、抜群のスピードを持つヘルーは49レシーブとパスターゲットとしても使い勝手がいいです。一方、ロイスターはスピードはあまりないですが、ホールを見つけるのがうまく、ヘルーよりもロイスターを評価するアナリストもいます。

 来季はヘルー&ロイスターがRB陣のロスターに入ることは間違いないですが、問題はこの2人が主軸でいいのかどうか。個人的には、ノビシロがある2人にランを任せていいと思うのですが、もっと爆発力のあるプレーメイカーが欲しいというのも否定できないです。RBに1巡指名権を割く余裕はないんですけど、アラバマ大のRBトレント・リチャードソンが残っていたら、獲りたいという誘惑に駆られちゃいますね。まずないと思いますが。

 一方、ハイタワーは正直なところ、スピードもキレもあまり感じませんでした。パスプロだけはウワサ通り、無茶苦茶うまいと思いましたけど。今オフ、UFAになりますが、故障明けなので、とりあえず1年契約で収まるんじゃないかと。

 FBヤングは随分成長した印象。特にレシーブがかなりうまくなり、戦力として独り立ちしつつあります。

 FA市場でRBに大きな資源を割く余裕はなく、高い買い物はしないと思いますが、他チームでFAになるRBはこんな感じです。ヒリスとシャナハンの再合流も見てみたい気もしますね。

Ray Rice
Matt Forte
Michael Bush
Marshawn Lynch
Peyton Hillis
Cedric Benson
Mike Tolbert
Kevin Smith
Jason Snelling
Justin Forsett
BenJarvus Green-Ellis
Tim Hightower
Steve Slaton
Cadillac Williams
LaDainian Tomlinson
Ronnie Brown
Ryan Grant

ショップチャンネル

2011敗因を考える(下)

 プレーオフNO対SF戦のラスト5分、シビレました。特に最後のバーノン・デービスへのTDが決まった時は、興奮しすぎてソファをバコバコぶっ叩いていました。NFL観戦歴は6~7年と短い僕ですが、あのラスト5分は自分が観た試合の中ではベストです。

 さて、スキンズですが、TBのHCをクビになったラリーム・モリスがDBコーチとして加入することになりました。HCからポジションコーチへの2階級降格のオファーを受けるとは思わなかったので、ちょっと驚きでした。他チームからDC職のオファーはなかったということなんでしょう。モリスのことはよく知らないので、なんとも言えないんですけど、あの若さでHCに起用されたくらいですから、何か持っているんじゃないかと期待しています。特に、今季のDBはメロメロだったので、立て直しに手腕を発揮してほしいです。

 一方、WRコーチのキーナン・マカーデルとSコーチのスティーブ・ジャクソンが退団する方向のようです。交代するのは一部のポジションコーチだけで、2年連続で2ケタ敗北を喫したチームにしては、恐ろしいほど穏やかなコーチ人事ですね。まあ、コーチを代えればいいってもんじゃないんだろうけど。。。個人的には、DCハスレットの能力には限界を感じています。毎度毎度、モバイル系QBにやられまくるのは一体何なのかと。。。

 随分間隔が空いてしまい、もうどうでもいい気分になってきたんですが、一応、2011敗因を考える(下)を終わらせておきます。

敗因3 OLのデプスの薄さ

 スターターだけなら、決して悪くないメンツだったと思います。W2ではあのジョン・マッデンが選ぶ最優秀OLにも選ばれましたし(ほとんど知られていない賞ですが)。特に、LGリクテンスタイガーの成長ぶりはめざましいものがありました。

 ところが、そのリクテンスタイガーがW6で負傷・IR入りしてからOLが転げ落ちるように崩壊。CモンゴメリーをLGに入れ、Cには2年目のクックが入りましたが、ランもパスプロも完全にダメになりました。リクテンスタイガーが離脱したW6から悪夢の6連敗がスタートしましたが、OLの崩壊が大きな要因であることは間違いないです。特に、完封負けをくらったビルズ戦では10サックを献上。

 開幕ロスターにはOLのバックアップを3人入れていましたが、Tが2人とCが1人で、Gはゼロ。これが致命的な失敗だったと思います。もともと、Gに故障者が出た時は、モンゴメリーを回すプランでしたが、モンゴメリーにガードは無理、クックもスターターは無理。このバックアッププランのお粗末さはひどすぎました。

 結局、モンゴメリーをCに戻し、PSから昇格させたルーキーのハートをLGに使うことで、シーズン終盤はOLが幾分立ち直りましたけど、時既に遅しでした。

 補強したけど、思うような働きをしてくれなかった、というなら、しゃーないと思えるけど、OLデプスの薄さは不作為によるものなので、腹が立ちます。

敗因4 セカンダリー

 ドラフトでOLBケリガン、FAでNTコーフィールド、DEボーウェンを補強し、フロントセブンはかなりグレードアップしたのに、ディフェンスが今一歩だったのはセカンダリーの弱さが響いた気がします。

 以前からCBホールのマークは甘いと言われ続けてきましたが、今季はINTが少なかったせいか、マークの甘さが余計目立った気がします。ビッグプレーを何度献上したことか。FA新加入のジョシュ・ウィルソンもごく平均的なCBという印象しかなかったです。3番手CBバーンズも今一歩でした。

 さらに悲惨だったのがS。当初はランドリーとアトーグウェのコンビはリーグ屈指かと思ってたんですが、2人ともケガに悩まされ続け、本領を発揮できないまま、シーズンが終わりました。ベテランのダウティー、ルーキーのゴームズでは明らかに力不足でした。

 個人的には、QBの次に優先順位の高いポジションはCBだと思っています。


どのQBを獲るべきかを考える

 敗因を考える(下)を書こうと思いつつ、最近はどのQBを獲るべきかに関心が行き過ぎて、そっちを先に書くことにします。FA解禁、ドラフトまでまだだいぶ時間があり、これから何度も取り上げていく話題なんで、食傷気味にならないか少々心配ではありますが。世の中は「プ」で大盛り上がりですが、当ブログでは我が道を行きますw

 個人的には第1志望がラック様、第2志望がRG3です。これだけ低迷期が長いと、ルーキーに未来を託したいという気持ちが強いです。ただ、いろいろ考えたんですけど、FAでマット・フリンを獲るべきであり、フロントもそう考えているのではないかと感じています。

 その理由は、まずドラフトが6位というビミョーな順位であること。ラック様はまず無理、RG3もQBがニーズのCLEが4位にいるので、2位か3位にトレードアップしない限り届かない。そのトレードアップも成功する保証はナシ。

 ロックアウトの影響でFA市場解禁がずれ込んだ昨年と違い、今年は例年通り、FA市場解禁→ドラフトの順序でスケジュールが進みます。RG3が取れる保証がないまま、FA市場をスルーするのはあまりに危険。RG3一本に絞って取れなかった場合、今年もグロスマンがスターターという悪夢のシナリオになりかねません。

 そのトレードアップもかなりの出血を覚悟しないといけません。ドラフトバリューチャートを見ると、6位から3位にアップするには600ポイントが必要。最低でも2巡+4巡の放出を覚悟する必要があります。他にも補強ポイントがてんこ盛りのスキンズとしてはイタイ。

 一方、フリンの最大の魅力はFAであること。スターターを任せられるQBがFA市場に出てくるのは珍しい。トレードアップと違い、指名権を放出する必要がないため、ドラフトは他のポジション補強に集中できます。その場合、Remember 2004さんが書かれていたように、CBクレイボーンなんか指名できたらサイコー。

 ただし、フリンを獲れる保証もナシ。MIA、SEAあたりが当然狙ってくるでしょう。その場合、レシーバー陣が貧弱なスキンズは敬遠される可能性も。また、サラリーも年10~12ミリオン×5年くらいは提示する必要があるでしょう。去年、ARIに移籍したコッブの契約が目安になるんじゃないかと。

 シャナハンにとって今年は勝負の3年目。悠長にQBを育成するヒマはなく、即戦力QBの獲得は至上命題。そう考えると、FAならフリン、ドラフトならラック様かRG3の特Aクラスに絞られると思います。

 ということで、FA市場が解禁されたら、フリンを全力で獲りに行く。もし失敗したら、どんな犠牲を払ってでもRG3を獲りに行く。このツートラック戦略ですかねえ、現時点では。両方失敗したら? う~ん、カイル・オートンが残っていたら、オートンを獲りつつ、ドラフト2~3巡でQBを指名して競わせる、という感じでしょうか。2巡以降でもCINのダルトンのような「当たり」が出る可能性もあるわけですから。

 ただ、まあ、ドラフトに向けて株が上がっていくQBもいるでしょうし、柔軟なスタンスで見ていきたいと思います。時間もたっぷりあるんで。

 あと、LBフレッチャーがプロボウルに行くことになりました。CHIのアーラッカーがケガで辞退したことによる代理出場ですが、それでもウレシイw オールプロのセカンドチームにも選ばれました。

ショップチャンネル

2011敗因を考える(上)

 新年明けましておめでとうございます。今年もご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。

 さて、元日のシーズン最終戦、新年早々しょーもない試合を見せられたって感じです。知り合いの日本人のご家庭から新年会に呼ばれていたため、ビデオで録画した試合の映像を早送りしながら見たのがせめてもの救い。4Q途中まで10-13と競っていて、「勝ってドラフト順位が下がったらどうしよう」などと変な心配をしながら見ていたんですが、終わってみれば10-34。心配した自分がアホでした。

 ただ、OLBオラクポが天敵ビック相手に2サック&1FFは良かった。どちらもいつもの右サイドではなく、左サイドからのパスラッシュ。ケリガンがOLBに慣れてきたことで、オラクポとの位置をチェンジできるようになり、パスラッシュのバリエーションが増えました。もう少し早くこれができれば良かったんですが、来年への明るい材料です。

 あと、RBロイスターが20キャリー、113ヤードと2試合連続100ヤードを記録。平均5.6ヤードというのが立派。ヘルーもスクリーンパスから痛めた足を引きずりながらの47ヤード爆走TDには興奮しました。両新人は来季もやってくれるでしょう。

 昨日の試合のことはこれくらいにして、5-11に終わった2011シーズンの敗因を考えてみたいと思います。

1、QB

 言わずもがなって感じですが、敗因の60~70%を占めるのはQBでしょう。

 グロスマンとOCカイルの相性は悪くないというより、むしろ良かったと思います。シーズン後半はプレーアクションからのタイミングパスがいい感じで決まり、オフェンス全体にリズムがあって見ていて楽しかった。

 でも、すべてをぶち壊すのが、グロスマンのポカ。TDパスが16に対し、INTが20、ファンブルロストが5。どんなにいいオフェンスをしても、これだけターンオーバーが多いと勝てる試合も勝てないです。TDとINTの数字がせめて逆だったら、あと3つくらいは勝ち星が増え、地区優勝争いに絡めていたんじゃないかと思います。

 グロスマンのもう一つの欠点は、プレーが崩れたら何もできないこと。 エスケープしてパスを通すというような器用さはないし、鈍足だから走れないし、判断が悪いから投げ捨てようとしてもINTされたり、インテンショナルグランディングを取られたり、これだけプレーをエクステンドできないQBも珍しい。

 W6から3試合先発したベックはお話しにならないレベルでした。そのベックをシャナハンは絶賛していたんですから、シャナハンのQBを見る目の無さはひどいと言わざるを得ないです。

 結局、2年連続でQBのチョイスに失敗したことになります。シャナハンはカレッジQBのビデオを見てリサーチを始めている発言しましたが、もう親父さんには選ばせたくないですね。息子のカイルに好みをQBを選ばせるしかないように思います。グロスマンを推したのはカイルなんですけどね。少なくともマクナブの時のように、カイルのプレーコールに合わないQBを選ぶということはないでしょうから。

 今まで「アメフトってQBだけじゃねーよ」と頑なに信じてきましたが、最近は「アメフトってやっぱQBだよね」と思うようになりました。今オフの関心は、どのQBを獲るか、に尽きそうです。

2、タレントの不在

 プロボウル選出ゼロが示すように、スキンズには「ゲームチェンジャー」と呼べるようなタレントがいないです。PHIとの最終戦もデショーン神に一発ぶちかまされましたが、試合の流れを変えるウェポンの不在はやっぱきついです。

 今のスキンズで本当の意味でタレントと呼べるのは、SランドリーとTEフレッド・デービスくらいだと思うんですが、ランドリーはケガに悩まされ、デービスはマリファナ常用で出場停止処分を食らう有り様。OLBオラクポ&ケリガンはグッドプレーヤーだとは思いますが、DALのウエアのようなゲームチェンジャーではないですね。

 DETのCJやCINのAJ・グリーンなんかを見て強く感じるのですが、特にWRにタレントが欲しいところ。超一流WRを手に入れるのは至難の業ですが、NYGがドラフト外から発掘したビクター・クルーツのような例もあるわけですから、可能性はゼロじゃないと思います。

 3巡ルーキーのWRハンカーソンが大化けする逸材なのかどうか。マイアミ戦では100ヤード以上を記録し、ポテンシャルの片鱗を見せてくれましたが、その試合でIR入りしてしまい、見極めができなかったことが返す返す残念。

 リーグワースト2位のターンオーバーレイシオが示すように、守備陣もタレント不足。オフの補強で堅実な選手を揃えたとは思うけど、やっぱりそれだけじゃ勝てないなあと感じたシーズンでした。

ショップチャンネル