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FA2日目 & ペナルティー問題

 FA市場解禁2日目は、特に大きな動きはありませんでした。WRエディー・ロイヤル(DEN)とはまだ契約合意に至らず。一方で、Sブランドン・メリウェザー(CHI)、CBアーロン・ロス(NYG)、LGベン・グラブス(BAL)に興味を持っていると伝えられています。他のポジションの補強にも動いていることが分かったのでとりあえず一安心。

 バックアップQBとして狙っていたカイル・オートン(KC)はダラスに獲られちゃいました。グロスマン再降臨の可能性が一段と高まりましたねー。

 あと、今日、ラムズとのトレードアップが正式合意に至ったそうです。これでドラフトでラックかRG3の獲得が確定しました。

 フレッチャー大先生残留のニュースはまだ出てきていません。一体何をもめてんだろう。他チームからのオファーが来ているのだろうか。。。

 さて、例のペナルティー問題ですが、今日のワシントン・ポスト紙に経緯などが分かりやすく書かれていた記事が出ていました。

 記事によると、アンキャップイヤーの2010年、NFLは各チームに対し、キャップが復活した時にunfair competitive advantageとなるような契約は結ぶな、との通達を出していました。ところが、スキンズは通達を無視して「ハ」とホールの契約見直しを行ったため、他チームのオーナーらから怒りを買ったようです。ドラフト指名権を剥奪すべきだという意見が出たそうですが、結局、キャップ枠削減の形でペナルティーが科されることになりました。

 GMアレンは12日に出した声明で、悪いことは何もしていない、全ての契約はNFLから承認された、と主張するとともに、「FA、ドラフト、新シーズンを楽しみにしている」と述べました。これがペナルティーを無視して予定通りFA戦略を進めていくという宣言なのかどうかははっかり分かりませんが、WRガーソンなど次々に高額契約を結んでいるのを見ると、どうもそのように映ります。

 今回の問題ではスキンズもダラスもルール違反はしていない、unfair competitive advantageを得ようとしたのが問題、というのがNFLの認識のようです。

 また、記事によると、スキンズがペナルティーに抵抗する場合、他チームでアンキャップイヤーに行われた問題契約を追及する方針だそうです。スキンズのようなあからさまな契約見直しはないかもしれませんが、アンキャップイヤーを利用した契約見直しは絶対あると思うので、ぜひやってほしいですね。そうしたら勝てそうな気がします。

 一方で、ワシントン・タイムズ紙にもこの問題で面白いコラムが出ていました。「この問題で批判されるべきはNFLだ」と、明確なルールもない紳士協定を根拠に制裁を科すNFLの「傲慢」な姿勢を厳しく批判しています。「或爺(故アル・デービス)だったら、制裁を科される前に訴訟を起こしているだろう」という指摘には笑えました。

 「NFLがOKを出した契約に対して、2年後に制裁を科すなんて傲慢だ」という指摘も一理あると思いました。紳士協定を破ったスキンズに非があるのは間違いないでしょうが、NFLがいったん承認した契約を2年後に「やっぱそれはアウトだった。だからペナルティーを科すね」というのは明らかに説得力を欠きます。

 ここからは僕の勝手な推測ですが、熱烈な共和党支持者のダニエル君としては、規制やしがらみの多いNFLは「大きな政府」を志向する民主党みたいでイライラするんじゃないですかねー。そもそもキャップなんて取っ払っちゃって、自由に競争しようぜ、というのが本音でしょうね。