炎のスクランブル

　負けてしまったけど、感動、感動の連続。あの炎のスクランブルは忘れられないです。

　アスミスの欠場でスターターになったのは、ストリートから１カ月前に拾ってきたばかりのテイラー・ハイニキ。プレーオフという大舞台に、ＮＦＬで過去に１試合しか先発していない男を送り込むなんて無謀の極致。この時点で勝利はあきらめていましたが、ガッツあふれるプレーでチームとファンを鼓舞してくれました。

　で、ファンの心をわしづかみにした炎のスクランブルがこれ。

TAYLOR HEINICKE TAKES IT ALL THE WAY

(via @NFLBrasil)pic.twitter.com/w9Pd8lv65f

— Bleacher Report (@BleacherReport) January 10, 2021

　チェイス・ヤングが駆け寄ってきて、テレビカメラに対してハイニキの背中の名前を指さすのがお茶目でいいですな。この名前を覚えろって。本当にカワイイ奴だ。チームメートも魂を揺さぶられたのでしょう。

　実はこのプレーで左肩を脱臼したらしいです。その後、治療でロッカールームに下がった時は、「これで終わったな」と思いました。試合中、ラインでコメント交換をしていたてつさんとも、そんなことを言い合いました。

　ところがですよ！　次のドライブ前に戻ってきてプレー続行。そしてなんと、ペイトン・マニング級の見事なコントロールでＴＤパスをヒット！（褒め過ぎ？）。あんた、ホントについ最近までストリートにいたの？ってくらいのスーパープレー。

WHAT A THROW BY HEINICKE 〓

(via @NFL)pic.twitter.com/YOFXiunJR8

— Bleacher Report (@BleacherReport) January 10, 2021

　今オフ、ＦＡになるそうですが、再契約はマストでしょう。ＷＲマクローリンも今後もチームメートでいたいと述べていました。こんなに熱い男を手放してはいけないです。

　ＱＢタイプとしては、ラッセル・ウィルソンですかね。ウィルソンにはとても及ばないだろうけど、ＰＨＩのジャレン・ハーツと比べても遜色ないんじゃなかろうか（言い過ぎ？）。

　ワタシのざっくりした評価はこんな感じ。
　コントロール　〇
　肩の強さ　△
　モビリティー　◎
　判断力・ＩＱ　◎

　肩が弱いのでパスのスピードが遅いのが欠点だけど、フットボールＩＱの高さは見ていてすぐに分かりました。つい最近までウチにいた「ハ」とは真逆のタイプ（念のためにハインズワースではありませんｗ）。ＱＢにＩＱはやっぱ大事だよ！　肩は弱いといっても、走り投げはものすごくうまいし、致命的ではないと思いました。

　てことで、来季のスターター候補ではないかと、ワタシは思っています。カイル・アレンも候補でしょうが、若いくせに落ち着きすぎちゃって、チームリーダーって感じがしないんですよねー。とりあえず、ハイニキと再契約して、ドラフトはその他のニーズを埋めましょう。

　シーズンエンドになっちゃって寂しいけど、清々しい気分です。熱いチームに変えてくれたリベラさんに感謝です。