ハウエルがＱＢ１？

　予想通りＯＣスコット・ターナーが解雇されました。ＯＣを代えて心機一転と行きたいところですが、有能な人材を連れてくるのは大変そうです。

　その理由は、まずリベラ親分。４年目を迎える今年、「プ」を逃したらさすがにやばいでしょう。言ってみればレームダックに近い状態であり、わざわざ泥舟に乗る有能な若い人材はまずいないでしょう。

　もう一つの理由はランヘビーという縛り。親分とＧＭの記者会見で、ランパスの比率が２対１というのがチームのフィロソフィーなんだと。へぇ～、初めて聞いたぞ！　やたらとランが多いとは思ったけど、これはＯＣではなく親分の方針だったんですな。ランヘビーのプレーコールを見ながら、これは本当にスコット・ターナーがやりたいオフェンスなのだろうかという疑問を持ってました。記者会見での発言で、オフェンスに対するいろいろな疑問が解けました。「ランパス２対１」という縛りをかけたら、マクベイやシャナハンのツリーにいるパスオフェンスの若き鬼才はまず寄りつかないでしょう。有能な人材を連れてきたいなら、自由裁量を与えないとねえ。

　てことで、ＯＣ選びはかなり苦戦しそう。ワタシの予想では、ＱＢコーチのケン・ザンピーズの内部昇格で落ち着くんじゃないかと思っています。パット・シューマーも候補に挙がっていますが、あとはこういう「昔の人」しか残ってないでしょう。全くワクワクしない人事ですね。

　一方、ＯＣ探しの中で興味深い情報が出てきました。コンタクトを取っているＯＣ候補にサム・ハウエルをＱＢ１に考えていると伝えているそうです。おおっ！

　前述の記者会見では、ベテランＱＢを獲得する選択肢を排除しないと述べたことで、デレク・カーの獲得に動くのではないかという噂が一気に広がりました。「ノーモア・トレード！」のワタシとしては、かなり不安になっていたので、「ハウエルＱＢ１説」を見た時は嬉しかったですな。

　もちろんハウエルがアンサーだとは全く言い切れないけど、少なくとも今年はハウエル起用で浮くリソースをＯＬ補強とＤＴペインとＤＥスウェットの契約延長に注ぎ込んでほしい。絶対そっちのほうがいいって！　「ランパス２対１」で行くならなおさら。

　実績のあるベテランＱＢのサラリーが最低でも３０～４０ミリオンに跳ね上がった今の時代、確実に成功するＱＢでないなら、サラリーの安い若い選手を使ったほうが絶対いいと思う。ウエンツで痛い教訓を得たので、さすがに今年は高いベテランには動かないと信じてます。