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W3プレビュー @NYG

 DALはロモとデズが離脱し、NYGは2試合続けてハートブレーキングな負け方をし、PHIはチップによるチーム破壊現象が現れているため、WASが一番まともなんじゃね、などという開幕前は想像もしなかった議論が出ております。世の中そんなに甘くないことはスキンズファンなら誰もが知っていますが、ほんの一瞬でもそんな話題を楽しむ時間があってもいいんじゃないですかねー。

1、ダラススタイル
 にっくきジェフ・フィッシャーが試合後にこう語りました。

“They’re outstanding on coaching. Coach Callahan has done a great job with that offensive line. It’s Dallas all over again.”

 そうなんですよ。ウチが今年目指しているのはまさしくダラススタイルだったんですよ。ダラスからキャラハンを引っこ抜いてきた時は、OLのパスプロが良くなってランが出るようになったらいいなー、くらいにしか思ってなかったんですが、ランヘビーで急激に強くなったダラスのスタイルを持ち込もうとしていたんですね、やっと分かりました。

 おそらくグルーデンとGMマクルーエンの間でも、そういうチーム作りの方向性で一致していると思われます。ドラフト上位で指名したGシャーフとRBジョーンズが今のチームのスキームにピタリとはまっているのがその証拠。ようやく、ホントようやく編成部門と現場が噛み合ってきた、そんな印象を受けます。補強は興行優先のフロントに泣かされ続けてきただけに、嬉しすぎて涙でそう。。。

 NYG戦でもランヘビーのスタイルは変わらないはず。スーさん&ウェイクのいるMIA、ドナルド&クインのいるSTLに比べると、JPPのいないNYGのDL陣はやりやすい印象を受けますが、そろそろ対策を練られると思うので、そんなに簡単に走らせてはくれないでしょう。

2、リベンジだ、カーク!
 カズンズにとって忘れたくても忘れられないのは、去年のNYG戦でしょう。4INTを喫したこの試合を境に、カズンズの調子がどんどんに下がっていきました。ワタシが「カズンズオワタ」と書いたのも、確かこの試合だったと思います。

 フランチャイズQBとなるには、必ず越えなければならない壁。苦手意識に押しつぶされるのか、強い気持ちでプレーできるのか、カズンズのハートが試される試合になります。

3、OBJ
 守備陣はこの人による被害をどこまで減らせるかがすべて。この人を封じられるCBは地球上に存在しないので、100ヤード以内に抑えられたら御の字でしょう。

 カリバーならそこそこマッチアップできると思うけど、Dホールではお話にならなそう。ホールとのミスマッチを突いてくる展開が予想されます。ブリーランドをアウトサイドに回す可能性もありますが、去年対戦した時は全く歯が立ちませんでした。

 パスラッシュでひたすらプレッシャーをかける、それ以外に止められる絵はイメージできないです。

4、TE対策
 去年対戦した時は、NYGのTEドネルに3TDをくらうなど、やられまくりました。ウチがTEに弱いことは変わっていないので、ガンガンTEを使ってくるでしょう。

 幸か不幸か、パスカバーが悲惨なILBライリーは怪我で出場が微妙。代役のウィル・コンプトンのほうがパスカバーは上だと思うので、前向きに受け止めましょう。もう一人いいLBが欲しいっすねー。

 ドラ5スペイトは脳震盪で結局IRする方向。ライリーからスターターの座を奪って欲しいと思っていたので、残念。ILBのデプスの薄さが恐ろしい。。

5、セカンダリー
 CBアマーソンがカットされました。驚きと同時に納得でもあります。アマーソンはとにかくすばやい動きに全くついていけない選手でした。3年目になって少しは成長しているかなとちょっとは期待したんですが、プレシーズンを見る限り、全く進歩ナシ。開幕戦でも一時的に負傷離脱したホールに代わって登場すると、狙われまくり、軽々とTDを献上しました。続くSTL戦ではST以外に出番はなく、ほぼ構想外になっていました。

 2巡指名選手がスターターはおろかバックアップにも使えず、3シーズン持たずにカットというのはきつい。ウチのスカウトの見る目の無さを痛感しますね。これで2013年ドラフトで残っているのは、TEリードとRBトンプソンだけ。ドラフトでこれだけ外しまくったら、勝てないのも当然。

 STL戦では、ニッケルCBを務めたのは、ドラ6Sジャレット。意外と良かったらしいです。こういう使い勝手のいい選手がいると、怪我人が多い試合は助かります。

6、ターンオーバー
 そろそろ守備陣にターンオーバーが欲しいところ。NYGがMUST WINで焦っているところを、ターンオーバーで一気にモメンタムを奪うというのが理想の展開。イーライは以前のようにポカしなくなったので、簡単にはいかないでしょうけど。
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てつ

サースデーナイトはあっという間ですね~。もう少し勝利の余韻にひたっていたい気がします。
NYGは0-2とはいえ、DAL,ATL相手に4Qまで10点以上リードしていたわけですから、手強いと思います。ランはそこそこ出ると思うので、私の心配はソフィアさんのおっしゃる4.TE対策ですね。
プレシーズンから2戦目まで、この弱点は全く変わっていないように見えます。素人目にはこれがスキーム的なものなのか、個々のタレントによるものか分からないのですが、ここ何とかしてほしいものです。
by てつ (2015-09-24 11:06) 

u-dai

タイトエンド対策は、ニッケルかセーフティをマンカバーでつければ余程マッチアップに力量差がない限り、スピードはディープのバックスの方が通常上ですので、カバーしきれると思います。

問題は、それでランカバーに対応できるかですが、前者は多分にラインも含めたディフェンスタイト陣の勝負に寄ってくるかと思います。フロント7で止めきれるようであれば、タイトエンドへのマンツーマンを含めた、バックのマンツーカバレッジはそれなりに出てくる可能性はあります。そうするとあと心配なのは、向こうのワイド陣に対してのこちらのディープの能力差ですが、突出しているのがベッカムだけならば、守りようがあるかもしれません。

ベッカムにパスがくるのが分かっていれば、コーナーバックが彼をカバーしている間、虎視眈々とセーフティはインターセプトを狙えばいいからです。

ディフェンスのラッシュのかかりがラムズ戦と同じくらいであれば、間違いなく、イーライは早い選択を迫られます。そこで、タイトエンドがマンツーマンで取られているシーンが増えれば増えるほど、おそらくベッカムに放らざるを得ないシーンが増えてくるはずです。その展開に追い込んで、むしろインターセプトを狙う、というのは戦術としてはありかなと思っています。

第1Qでだいたいの勝負は見えてくるかもしれません。相手のランプレーにコンスタントに出されてしまうようだと、タイトエンドやスロットにもパスが通り、的が絞れないままに、節目節目でベッカムにやられる、という展開になるでしょうし、逆にランが封じれて、ラッシュがかかるようだと、マンツーカバレッジやダブルカバー等でうまくタイトエンドないしスロットを封じつつ、ベッカムのケアにセーフティ等、残りのメンバーが集中できるという形になり、インターセプトも出てくるかと思います。

オフェンスは・・・なんとなく普通にランプレーが出るような気がします。専門家もどうやら僕らの見立てと同じで「今年のオフェンスラインは強力だ」と思っているようですし。マイアミやセントルイスの協力なディフェンス陣に対してあれだけ普通に通用していたものなので、あれと同じくらいはランが出ると思います。
僕の経験上、強力なオフェンスラインがいる場合、ターンオーバー等で荒れない限り、ある程度、試合展開が安定するように思います。

あとはカズンズが落ち着いて、刻むオフェンスを展開できるか、ですね。リード、ガーソン、グラント等々、うまく使って的を相手に絞らせずに6〜10ヤードくらいずつ刻んでいきつつ、忘れた頃にプレーアクションでロングパス一閃、ですかね。

あと、なんとなくですが、スペシャルプレーを用意している気がします。オープンやオフタックル等の外目のランプレーで相手がストレッチしてきたタイミングで、クラウダーを使ったリバースなど、ありえるかもしれないですね。

そろそろジャイアンツをボコボコにしているところが見たい!ところですので、楽しみに結果を待とうと思います。



by u-dai (2015-09-25 00:40) 

てつ

u-daiさん、詳しい解説どうもありがとうございました!アメフト未経験者にはとても勉強になります。

残念ながらディフェンスラインが十分にプレッシャーをかけられなかったせいか、イーライに思うようにやられてしまいましたし、TEへのパスも結構通されてしまいましたが、引き続き頑張って欲しいものですね。
by てつ (2015-09-26 11:02) 

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