ドラフト総括

今回のドラフトで感じたことをいくつか。

第１印象＝シブい！
　華やかさはほぼ皆無のとにかく堅実なドラフトでした。ドラフトはいつも「何でニーズを埋めないの？」って不満に思うんだけど、今回のようにニーズを着実に埋めたのは過去に記憶にないくらい。ワシントン・ポスト紙のコラムニストがいい意味で「Boringなドラフトだった」と書いていたけど、なんか分かる気がする。

ＱＢは指名せず
　これはもうしゃあないです。ローレンス、ザック・ウィルソン以外では、フロントはＣＨＩが１１位で指名したフィールズを気に入っていたようです。ＣＨＩのような大きな代償を支払ってトレードアップすべきだったのかどうかと言えば、ワタシも答えは「ノー」でした。グレードアップすべきポジションは他にもたくさんあるので、穴を開けたたまＱＢを加えても意味がないし、そのＱＢが活躍する保証もないので。

　２巡以降でＱＢを指名しなかったことも納得。カイル・アレン、ハイニキという若いＱＢがいる中で、タイアー２のＱＢを指名するメリットはほぼなかったです。

　他のポジションの穴を埋めた上で、ＱＢという最後のピースを埋める、というのがフロントの戦略なんだと思います。とはいえ、リーグ屈指の強力ＤＬがあるうちに勝負をかけてほしいという思いもあります。今のＤＬを維持できるのは来年までだろうから、来年はＱＢをなんとかしたいです。

フリーク！フリーク！フリーク！
　今回のドラフトでは、ひたすら運動能力の高い選手を取りまくりました。アスレチックスコアがエリートクラスの選手を８人も指名。これは全チームの歴代ドラフトでも４番目らしい。

　攻守ともにスピードを加えたいという首脳陣の意向が反映されたんでしょう。一方で、コロナの影響で十分なスカウティングができず、身体能力が大きな判断材料になったという側面もありそう。

　一番スコアが高いのが２巡のＯＴコズミ。顔つきはおっとりした雰囲気だけど、すげえアスリートなんだ。トレントがそうであるように、ＯＬの身体能力って重要だよね。

ハイキャラクター
　今回指名した選手は、とにかくいい子ばかり。３巡ＷＲブラウンだけがチャラいかほりがするけど、あとはみんな真面目な雰囲気がにじみ出ている。規律重視のリベラ親分らしいなあと。特に１巡デービス、２巡コズミ、４巡ベイツには、親分が直々に面談したそうです。スカウティングが難しいドラフトだっただけにキャラクターを重視したのは良かったと思う。