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ノーマン契約詳細

 ノーマンの契約詳細が出てきました。

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 当初は保証50ミリオンと報道され、かなりビビりましたが、実際は36.5ミリオンでした。まあ、これが普通でしょう。75ミリオンのうち50ミリオンが保証なんてありえないもん。

 保証36.5ミリオンは最初の2年間で全て償却できるように組まれています。28歳という年齢を考慮し、3年目以降は基本的にいつでもカットできる内容にしたんでしょう。3年目以降は保証がない代わりに、最初の2年間にどばっと支払う、そういう仕組みです。

 ただ、3年目以降はオプションのような契約になっているとはいえ、サインボーナスが15ミリオン、5年分割で年3ミリオンなので、3年目にカットした場合、デッドキャップヒットは9ミリオンに上ります。デッドの大きさを考えると、外れた場合のダメージはやっぱりでかいですね。

 キャップスペースが少ないので、ノーマンの今年のキャップヒットは8ミリオンに抑えていますが、来年は20ミリオンに跳ね上がります。来年は主力選手がゴロゴロFAになるので、かなり気になるところです。

来年FAになる主な選手
QBカーク・カズンズ
WRピエール・ガーソン
WRデショーン・ジャクソン
TEジョーダン・リード
DEクリス・ベイカー
OLBジュニア・ガレット

 ガーソンとデショーンの再契約はないかもなー。カズンズとリードは今年中に延長しちゃったほうが安全でしょう。ただまあ、GMマクルーエンもチームの将来図を描いた上でノーマンを獲得したはずなので、そこは信頼しようと思います。

 今年のキャップスペースが3ミリオンちょっとになってしまったため、ドラフティーたちとの契約のためにリストラは不可欠。WRアンドレ・ロバーツはケガが治った時点でまず間違いなくリリース。で、その次に放出候補になりそうなのが、CBクリス・カリバー。本当は今年分のサラリーは保証されていたんだけど、SF時代の不祥事で去年1試合の出場停止処分を受けたことで、チーム側が契約を破棄できると言われています。カリバーカットで8ミリオンのキャップセーブとなるので、その可能性は高い気がします。ただ、ACL断裂から回復途上なので、すぐにどうこういう話ではないですが。

 FAは基本的に無視し、ドラフトでいい選手を集めて、時間をかけてコツコツ強くなっていく、これがGMマクルーエンの方針のはずだっただけに、突然のノーマン獲得はやっぱり意外感が否めないです(もちろん、獲得自体はウエルカムですが)。マクルーエンの方針転換なのか、あるいはもともとFAでどうしても欲しい選手がいれば、いくら費やしても獲りにいくつもりだったのか。ダニエルが「欲しい欲しい病」を発症させてフロントに圧力を掛けた、なんて見方もあるけど、まあそれはないと思います(笑)。

 ワタシは個人的にマクルーエン体制の下でチームがピークに来るのは3~4年後だと思ってました。ノーマンのピークは契約が示すようにあと2年だと考えると、マクルーエンは1~2年でチームをピークに持っていこうとしているのではないか、そんなふうに思えてきます。カズンズがフランチャイズQBとして台頭し、棚ボタとはいえチームも地区優勝したことで、マクルーエンも当初のプランより早くピークに持っていけると手ごたえを感じているのではないか、勝手にそんな思いを抱いています。