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続・RG3リーダーシップ論

 昨日のエントリで取り上げたRG3のリーダーシップに関して、ワシントン・ポストに興味深いコラムが出ていました。同紙のスポーツコラムニスト、ジェイソン・リード氏のコラムなんですが、この人が書く内容は、だいたいワタシのフィーリングと一致します。なので、RG3について辛辣な指摘が多い今回のコラムも、共感する内容がたくさんありました。

 コラムは、チームの低迷をもたらした大きな要因は、「RG3のエゴだ」と断言しています。エゴの具体例として、1)絶対に開幕戦から出場すると言い張ったこと、2)ケガのリスクを減らすためにリードオプション中心のオフェンススタイル変更を要求したこと、3)ポケットパサーになってもオフェンスを機能させられるとゴーマンに思い込んでいたことーーを挙げています。

 1については、シャナハンは開幕から使うことに慎重だったと思うのですが、メディアに不快感をぶちまけるなど、絶対に妥協しようとしないRG3の頑固さに押し切られてしまった印象が否めません。最初の数試合はカズンズでいってほしかったと、いまだに思います。

 2と3は同じ話なんですが、コラムには初耳の内容が出ていました。RG3は「またケガするのはご免だ」「オレはポケットパサーでもやれる」ってことで、リードオプション中心のオフェンススタイルの変更を望んだそうです。その要求の仕方がかなりえぐぐて、親父のRG2のメディア露出を増やし、「息子のケガが心配だ~」などと語らせることで、シャナハン親子にプレッシャーを掛けたらしいです。

 シャナハン親子はこの要求を受け入れ、シーズン序盤はポケットパサースタイルで臨んだわけですが、ご存じの通り、オフェンスは思うように機能せず。これにより、開幕3連敗という最悪のスタートとなりました。

 シャナハン親子は昨年、RG3がNFLに早く適合できるよう、それまでのオフェンスフィロソヒィーをかなぐり捨てて、リードオプションオフェンスを導入しました。それが大成功して地区優勝を果たしたわけですが、RG3は「オレはポケットパサーでもやれる」と言い出し、シャナハン親子はこれを受け入れたわけです。

 こうした経緯をふまえた上で、コラムはこう書いています。

 If Griffin is honest with himself, he would have to acknowledge he benefitted last season from his partnership with Kyle and that much of his poor performance this fall has been of his own making.

 100%同感。意訳すると、「去年の成功はお前だけの能力じゃねーんだ、OCカイルに助けられたんだろーが。今年のプアなパフォーマンスはてめえのせーだってことをいい加減認めろよ!」って感じでしょうか。要するに、謙虚になれ、ってことが言いたいわけです。

 ただ、ワタシもそうなんですが、ジェイソン・リード氏もRG3をあきらめたわけでは決してありません。

 Before the 2012 draft, I wrote Washington should pay whatever it took to move into position to get Griffin. To me, he was the right player to lead them. And I still believe Griffin can be that guy — but first he must get a few things straight with the one he sees in the mirror.

 「オレはRG3がチームを導くのにふさわしい選手だといまだに信じている。ただ、その前に自分を見つめ直して欲しい」てな感じでしょうか。

 去年のような謙虚さ、ハングリーさ、ストイックさを取り戻して欲しいと願うばかり。フランチャイズの未来はこの部分に左右されることは間違いないので。

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